急速[語句情報] »
急速
「急速〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急速の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
的認識(特に宇宙の問題の解釈におけるそれの有効な応用)の進歩がこれほどまで異常な
急速度を示すに至るというのはいかにして可能であろうか。これに対する答はおよそ次の....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
維新までは、日本国内に於て戦争がなくなると誰が考えたであろうか。文明、特に交通の
急速な発達と兵器の大進歩とによって、今日では日本国内に於ては、戦争の発生は全く問....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
およんで、自由主義をもつてしては到底統制主義の高き能率に匹敵し得ざることを認め、
急速に方向を轉換するに到つた。 自由主義は人類の本能的欲求であり、進歩の原動力....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
なっていくからだ。一週間ほど前から、本艇の速力はぐんぐんあがり、地球からの距離は
急速に大きくなっていく。その距離の自乗に反比例して、重力は小さくなっていくのだ。....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
う。 このとき飛行島は、警備隊とのかねての打合せにより、進路を九十度西に転じ、
急速力で逃げだした。駆逐艦の一部と潜水艦の全部が、飛行島の周囲をぐるっととりまい....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
も、あらゆる点において進歩しつつあるのを見るにつけて、活動写真も茲十年ほどの間に
急速の進歩をしたものだと感心せずにはおられない。 一番初め錦輝館で、そもそも活....
「暗号数字」より 著者:海野十三
完結しているのだ。 帆村はうずく顳※をおさえつつ、このノートに見入った。ここで
急速に答を出さなければならない。六桁の被除数は、まだ第一数字しかわかっていないの....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
なる。生きものはだんだん小さくなっていって、遂にはまったく見えなくなってしまう。
急速力で走る汽車でヨーロッパを横切り、その昇降口から眺めてみよ。ひと、ひと、ひと....
「瘤」より 著者:犬田卯
しらえた借金、元利合計二千百三十円なにがしというものの催告である。 何が故の、
急速な、思いもかけぬこの催告か――口をあけて首をひねりながら眺めている田辺定雄へ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
をもたらしたのである。 しかしそのために知識、学問、教育、美術、文学、いずれも
急速の進歩をなしたのである。しかれども伝統的の道徳だの、宗教だのはよほどひどく破....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
ません。また、実際そのことに当たってみると、いろいろな差し障りができて、なにぶん
急速にはできません。しかし、いつかは必ずこのことを果たしたい存念でござります。か....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
せしむることは大国民としての根本的教養であらねばならぬ。日本の現代文化はあまりに
急速に発展せしため、その根底において堅実を欠く憾みがある。これを培養充実するには....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
るところの河水は、流れざるがごとくにして流れ、動かざるがごとくにして動き、決して
急速なるにあらず。この泰然として動かず悠然として流るる山河の形勢は、すなわち米人....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
今日の盛況を見て賦したる一律あり。 文運駸駸振古稀、百工万学究帰。 (学問文化は
急速に進むことはかつてない。各種の職人やあらゆる学問は精微をきわめ、波の上をレー....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
可能であるから、この希望は世界の統一に依ってのみ達成せらるるであろう。最近文明の
急速な進歩はその可能を信ぜしむるに至った。 世界統一の条件として考えられるもの....