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急進
「急進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
にある事実)は何を語るか。 かくのごとき時代閉塞の現状において、我々のうち最も
急進的な人たちが、いかなる方面にその「自己」を主張しているかはすでに読者の知るご....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
改革を施し、エジプト古来の宗教を改めて文化の進歩に適応させようとした。彼はかなり
急進的の手段を採った。すなわち、古来の数限りもない神々の眷属は一切これを破棄し、....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
私は第一次欧州大戦によって展開された自由主義から統制主義への革新、即ち昭和維新の
急進展と見るのであります。 昭和維新は日本だけの問題ではありません。本当に東亜....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
としてはごくつまらない習作であるが、元来川口亜太郎は、その属している画会のひどく
急進的なのに反して、亜太郎自身の画風はどちらかと云うと穏健で、写実派の白亭の門人....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
派にして毫も抽象的原則または高尚の理想を有するあらず、要するにこの論派は社交上の
急進家にして政治上の保守家というべきのみ。 「空理を後にして実用を先にす」とは国....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
の一々に頷いている。 因循して旧を守っていて好いものか、それとも破壊してまでも
急進すべきものであろうか。常識では判断は出来ない。ましてやその中を得るということ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
評判は、しかし、一部のものの間を除いて、あまり芳しくなかつた。なぜなら、すぐに、
急進的な分子の警戒心をあおる結果になつたからである。「あいつ、油断がならんぞ」と....
「取舵」より 著者:泉鏡花
暴風|警戒の球標なり。さればや一|艘の伝馬も来らざりければ、五分間も泊らで、船は
急進直江津に向えり。 すわや海上の危機は逼ると覚しく、あなたこなたに散在したり....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
うとすると、あっという間に刺客の手にかかって、やられてしまった。 森は欧化論の
急進であったが、かねがねそれから来る言動が刺客を招くことになったので、とうに明治....
「四十年前」より 著者:内田魯庵
って、民族の廃頽でもなければ国家の危険でもないのである。 イツの時代にも保守と
急進とは相対立して互に相反撥し相牽掣する。が、官僚はイツでも保守的であって、放縦....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
その嗜好するところは俗に走りて雅を欠き、理想的趣味を解せざる傾向あり。これ、新開
急進の文明国としては免れ難き勢いならん。市中の建築にして壮観を極めたるものは、寺....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
民人同盟会”を作った。 しかしこの“民人同盟会”も、当時の思想界の変動とともに
急進派と合理派に分れる羽目になり、
急進派の学生は高津正道氏らを中心に暁民会を作り....
「囚われたる現文壇」より 著者:小川未明
によって作られた作品は、決して特殊な階級にのみ限られた芸術でない。其作品の中には
急進主義者の姿もあれば、時として保守主義者の姿の現われてくる事もある。然しそれ/....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ことのため、日々が実に好き日であり、日々が新鮮であります。但し、漸進すべきもの、
急進すべきもの、その区別を明らかにして決して順序を間違えません。本当の意味で、仏....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ている。 昭和十五年五月二十九日の京都義方会に於ける講演筆記(第二次欧州大戦の
急進展により同年八月印刷に付する際その部分を少し追補した)の出版されたのが、立命....