急進的[語句情報] »
急進的
「急進的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
急進的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
にある事実)は何を語るか。 かくのごとき時代閉塞の現状において、我々のうち最も
急進的な人たちが、いかなる方面にその「自己」を主張しているかはすでに読者の知るご....
「ふもれすく」より 著者:辻潤
あったが、僕はその時から非常に仲がよくなった。 渡辺君はその時分、思想の上では
急進的なつまりアナキストであるらしかった。僕は渡辺君が何主義者であるかそんなこと....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
改革を施し、エジプト古来の宗教を改めて文化の進歩に適応させようとした。彼はかなり
急進的の手段を採った。すなわち、古来の数限りもない神々の眷属は一切これを破棄し、....
「闖入者」より 著者:大阪圭吉
としてはごくつまらない習作であるが、元来川口亜太郎は、その属している画会のひどく
急進的なのに反して、亜太郎自身の画風はどちらかと云うと穏健で、写実派の白亭の門人....
「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」より 著者:宮本百合子
第一騎兵隊は誰が、どのようにして組織したものだろうか? ペトログラード士官学校の
急進的卒業生によって組織されたのだろうか? そうではなかった。グラトコフの「セメ....
「作家の経験」より 著者:宮本百合子
き出されてきた社会主義的リアリズムの問題をうけとった。さらに、この年の春、日本の
急進的文化団体への大規模の暴圧があり、治安維持法は政党以外の大衆的な団体も同列に....
「新しい一夫一婦」より 著者:宮本百合子
して現れた変則な社会現象であった。四五年以上も経過してから、日本において、一つの
急進的な性関係のタイプとして、イデオロギー的にコロンタイズムが流布したのには、ま....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
のがれるためにさまざまの手段が用いられ、その効力があるような余地が残されている。
急進的な勤労人民の民主化を防ぐため、いわゆる力の均衡を保つため秘密のうちに旧陸軍....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
って文官にぞくするもののことであるが、併し片手落ちなく云えば、武官であってもその
急進的な分子は、丁度文官新官僚が旧官僚に対して占めると同様な内部的地位を他の武官....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に見えるようなものであります。幸いなことに、この人はここに引籠っているから、この
急進的なハイカラ姿を、何者にも見つからないで済むのでありましょう。 能登守――....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
個の自覚とか多少の自主性も見られるけれども、応援団の性格には、ファッショ時代には
急進的ファッショとなって声をからし、民主時代には、とたんに民主人民となって片棒か....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
ばならぬ。 非文化的な保守性というものは、逆に軽率なお先棒かつぎとなり、軽率な
急進的外形を見せるものである。 たとえば、落語家が、戦争中は、軍部に迎合して、....
「光は影を」より 著者:岸田国士
評判は、しかし、一部のものの間を除いて、あまり芳しくなかつた。なぜなら、すぐに、
急進的な分子の警戒心をあおる結果になつたからである。「あいつ、油断がならんぞ」と....
「新らしき性格感情」より 著者:坂口安吾
化させる。やがてロシヤの人々は変化しよう。だが、その程度が問題である。 極めて
急進的な、人間の完全なる変化を力説する一学生は述べている。人間には社会感情と動物....
「ヒトラーの健全性」より 著者:国枝史郎
の流派で、其処には絵画としての伝統は、ほとんど片鱗さえ見ることが出来ず、破壊的、
急進的、非写実的、畸体の「形」と「色」とが存在するばかりであり、空間中に時間を現....