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性状
「性状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
性状の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ものである。またある人々の信じていたところでは、この最古の人間たちは動物のような
性状のもので、まだ言語をもたず、ただ曲折のない音声で心持を表わしていたのを、トー....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
ずらに読者の倦怠を買うに過ぎないであろう。ただその一箇条として各種の生物に特有な
性状の親から子へ遺伝する事実に論及し、そして心もまた「定まれる種子」を有する事を....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
多くの場合にこのような独創力と耐久力を併有しているような種類の人間は、同時にその
性状が奇矯で頑強である場合が多いから、学者と言っても同じく人間であるところの同学....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
きく、堅固で悠長で壮大で、真実で、華麗で、油絵の組織の完備する点で、また油絵具の
性状が完全に生かされている点において、私は油絵具のなさるべき、頂点の仕事が已でに....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
は流行らなくなってしまった。 人形芝居では、人相というものを初めからその役々の
性状にしたがって適当に作ってあるから由良之助が軽卒な顔であったりすることはないが....
「魔都」より 著者:久生十蘭
……越南国民革命党にしろ安南独立党にしろ、安南における独立運動というのは完全に惰
性状態に入ってしまって、今さら活力《アクチビテ》を与えたところがどうにもならない....
「キド効果」より 著者:海野十三
「……」博士は無言で、暫しは口をモゾモゾせられたが、これは変者をもって鳴る博士の
性状として「然り」を意味するものに外ならぬ。「それで三十九人の同車していた連中に....
「カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
し藤に生ず一枝に数葩(漢文) ですこぶる簡単しごくなものである。が、しかしその
性状はまことによく言い尽している。そしてこの燕子花には紫燕ならびに煙蘭という別名....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
、大君の辺にこそ死なめ、のどには死なじと言ひ来る人たち」なりしなるべく、アイヌの
性状を見るものは、これと比較してよく当時の彼らの状態をも理会するを得べきなり。む....
「サンカ者名義考」より 著者:喜田貞吉
呼んでいる。東山や鴨川堤などに臨時の小屋を構えて住んでいるものは、そのやや土着的
性状を具えて来たものと思われるが、それでもやはり戸籍帳外のものとしてしばしば警察....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
の多くは、例えば前にも引合いに出しました飛行機にしても汽船にしても、海水や大気の
性状はもちろん、電気やガスの性質に順応し得た、その賜物であると考えるのが妥当だと....