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怨府
「怨府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怨府の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あらゆる流言を放ってこの機会に、駒井能登守というものを士民の間の憎悪《ぞうお》と
怨府《えんぷ》とにしてしまおうという策略のように見えました。 この策略が図に当....
「日記」より 著者:宮本百合子
たが何も出来ないような心持がした。たった十分、たった一つの突剣で、大臣と云われ、
怨府となってもとにかく政府を支えて居た原敬が、死に、無力になり、つまり土になって....
「かもじの美術家」より 著者:神西清
ろしく長い半崩れの塀のことは、いまだに記憶に残っている。それがつまり、この土地の
怨府の観のあったカミョンスキイ伯爵の屋敷だったのだ。おなじ屋敷うちに、例の劇場も....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
まにして、はては農民の青麦を刈りて馬糧に供するに至ったので、たちまちにして上下の
怨府となった。法皇は頼朝の来ってこれを伐たんことを御希望になる。義仲、法皇を法住....
「道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
なければならぬ。またそれが道鏡を誑かすの手段であったならば、彼は道鏡の党与の最大
怨府でなければならぬ。けだし当時誠心国を憂うる人々は、道鏡のあまりに悪虐なるを見....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
なく国民の信を失った。今日軍は政治の推進力と称せられている。自粛しなければ国民の
怨府となるであろう。日本歴史を見れば日本民族は必ずしも常に道義的でなかった事が明....