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怪我
「怪我〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怪我の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
子の出ている胴の間の赤毛布《あかゲット》の上へ転げ落ちた。
「冗談じゃあねえや。
怪我《けが》でもしたらどうするんだ。」これはまだ、平吉が巫山戯《ふざけ》ていると....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
》だった鳥屋の女中に、男か何か出来た時には、その女中と立ち廻りの喧嘩をした上、大
怪我《おおけが》をさせたというじゃありませんか? このほかにもまだあの男には、無....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
り》の梅見の宴からの御帰りに、大殿様の御車《みくるま》の牛がそれて、往来の老人に
怪我させた時、その老人が反《かえ》って手を合せて、権者《ごんじゃ》のような大殿様....
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
暗い改札口を出ようとすると、誰かあいつの後《うしろ》から、「旦那様は右の腕に、御
怪我《おけが》をなすっていらっしゃるそうです。御手紙が来ないのはそのためですよ。....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ながら、笑い笑い、こう云った。
「それはまた乱暴至極ですな。」
「職人の方は、大
怪我《おおけが》をしたようです。それでも、近所の評判は、その丁稚《でっち》の方が....
「猿蟹合戦」より 著者:芥川竜之介
株屋の番頭か何かしていると云う。この蟹はある時自分の穴へ、同類の肉を食うために、
怪我《けが》をした仲間を引きずりこんだ。クロポトキンが相互扶助論《そうごふじょろ....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
、腹立たしい心のどん底から、急に可笑《おか》しさがこみ上げて来た。
「どうした?
怪我《けが》はしなかったか?」
「何、したってかまいはしません。今日と云う今日こ....
「手紙」より 著者:芥川竜之介
中にあった蟹の話を思い出しました。クロポトキンの教えるところによれば、いつも蟹は
怪我《けが》をした仲間を扶《たす》けて行ってやると云うことです。しかしまたある動....
「藪の中」より 著者:芥川竜之介
身を躱《かわ》したところが、無二無三《むにむざん》に斬り立てられる内には、どんな
怪我《けが》も仕兼ねなかったのです。が、わたしも多襄丸《たじょうまる》ですから、....
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
》を掴《つか》まえ損じまして、――」
「ひどい目に遇《あ》ったですね。」
「幸い
怪我《けが》はせずにすみましたが、――」
大浦は苦笑《くしょう》を浮べたまま、....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
経が働き出した。石炭酸の香は何よりも先ず死んだ赤坊を彼れに思い出さした。もし妻に
怪我《けが》でもあったのではなかったか――彼れは炉《ろ》の消えて真闇《まっくら》....
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
き通していてくれた。そんな事を書けば限りがない。ともかく私たちは幸《さいわい》に
怪我もなく、二日の物憂い旅の後に晩秋の東京に着いた。
今までいた処とちがって、....
「銀座は昔からハイカラな所」より 著者:淡島寒月
来をこんな大きな、しかも四頭立の馬車が走ったものですから、度々方々で人を轢いたり
怪我をさせたので大分評判が悪く、随って乗るのも危ながってだんだん乗客が減ったので....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
――五月五日は女は家と昔から――という文句があるが、これも印地打のために女子供が
怪我をするといけないから表へ出るなと、戒めたものであるらしい。 またそれほど烈....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
後デビーが塩酸に用いて成功した。 しかし、これは随分危険な実験で、ファラデーも
怪我をしたことがあり、一度はガラスの破片が十三個も眼に入ったことがある。 これ....