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怪我人
「怪我人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
怪我人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
あいて、友の顔をまじまじと見返した。 「頭から顔にかけてぐるぐる包帯を巻いていた
怪我人が君だったのか」 「叱《し》ッ」  ボーイが酒を置いて、卓子の上を拭いてい....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
、悲痛な面持をして降りて来た。白い手術着を着て駈けつけた医務部の連中も、形のない
怪我人に対して、策の施しようも無く、皆と一緒に、まごまごしているだけだった。 「....
「ゴールデン・バット事件」より 著者:海野十三
た。その結果、どうしても私が行かねばならなくなった。医師のところへゆくとすれば、
怪我人の様子をよく見て行って話をせねばならないと思ったので、私は無理に気を励まし....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
「なんだ、いまの機関銃か拳銃でやられたのだろう」 「そうじゃありません。その方の
怪我人は片づけましたが、私の発見したそのお客の屍体は惨たらしく咽喉笛を喰い破られ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
いだ。 「ふむ、頭目の幸運てえものさ。このおれ以外の如何なる名医にかけても、あの
怪我人はあと一時間と生命がもたないね」  机博士は、表情のない顔で、自信のあるこ....
「火星探険」より 著者:海野十三
 「とんでもない目にあうものだ」  河合が舌うちした。    厄介《やっかい》な
怪我人《けがにん》  山木と河合の二少年は、箱車を曲《まがり》道のところでとめる....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
年のあやしい行動を見つけた者があったとしたら、きっと、部屋にとびこんで、このにせ
怪我人の曾呂利を、やにわにとりおさえたことであろう。  彼は、爆薬で黒くよごれた....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
の猛烈な爆撃に、探険隊の天幕などは、一ぺんにふきとんでしまった。隊員のなかにも、
怪我人がそれからそれへと現れ、流血は氷上をあかくいろどった。  空魔艦は、都合三....
「東京要塞」より 著者:海野十三
った。  どうして帆村のことが分ったのだろう。  シンプソン病院に電話をかけて、
怪我人原口吉治の様子をたずねると、看護婦が電話口に現れて、あの方なら昨夜御退院に....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
の邸の妖怪変化は、皆私が手伝いの人と一所に、憂晴らしにしたいたずら遊戯、聞けば、
怪我人も沢山出来、嘉吉とやら気が違ったのもあるそうな、つい心ない、気の毒な、皆の....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
人|倒に落ちた。そこに、めらめらと鎌首を立て、這いかかったためである。  それ、
怪我人よ、人死よ、とそこもここも湧揚る。  お珊は、心|静に多一を抱いた。 「よ....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
た徒に相済みませんを百万だら並べたんで。転んだ奴あ随分あったそうだけれど、大した
怪我人もなし、持主が旦那様なんですから故障をいう奴もねえんで、そっちゃ安心をして....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
から表へ出るなと、戒めたものであるらしい。  またそれほど烈しければこそ、多くの
怪我人も出来て、後には禁止されたのである。        六  荒々しいといえば....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
玄関を、へい、御免ねえ、で愛吉はつかつかと。  かかる馴染でお出入といったような
怪我人であるから、番号も遠慮もない、愛吉は四辺構わず、 (おう、柴田さん、この、....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
ち辛い世の中ですで、鑑査の報酬を要求します。はっはっはっ。その料金としてじゃね、
怪我人を病院へ馳らす、自動車を使用しまするぞ。――用意!……自動車屋。」  柄杓....