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「怯弱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

怯弱の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
乞食学生」より 著者:太宰治
されてたまるか、という野蛮な、動物的な格闘意識が勃然《ぼつぜん》と目ざめ、とかく怯弱《きょうじゃく》な私を、そんなにも敏捷《びんしょう》に、ほとんど奇蹟《きせき....
十二支考」より 著者:南方熊楠
見たと何かで読んだ。さらば虎に勝った勇士の内には真の勇士でなくて機会|好《よ》く怯弱な虎に出逢って迎えざるの誉れを得たのもあるだろう。『瑣語』に周王太子宜臼を虎....
善の研究」より 著者:西田幾多郎
て居る。アリストテレースは凡《すべ》て徳は中庸にあるとなし、たとえば勇気は粗暴と怯弱《きょうじゃく》との中庸で、節倹は吝嗇《りんしょく》と浪費との中庸であるとい....
貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
、娑伽羅竜王、摩那斯竜王。竜神、竜女も、色には迷う験し候。外海小湖に泥土の鬼畜、怯弱の微輩。馬蛤の穴へ落ちたりとも、空を翔けるは、まだ自在。これとても、御恩の姫....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
実行だ。彼等にはPCLの旗印を立てて、松竹に肉迫した往年の勇気はない。守勢に立つ怯弱な方針に終始して、因循姑息でその日暮しの間に新進の敵手が現われて、かならず彼....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
するに、必ずしも政府の所置を嫌うのみにて身を退《しりぞ》くるにあらず、その心志|怯弱《きょうじゃく》にして物に接するの勇なく、その度量狭小にして人を容《い》るる....