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恐惶謹言
「恐惶謹言〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恐惶謹言の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「軍用鮫」より 著者:海野十三
万一年重陽の佳日、中国軍政府最高主席委員長チャンスカヤ・カイモヴィッチ・シャノフ
恐惶謹言頓首々々恭々しく曰す。こいねがわくば楊《ヤン》大先生の降魔征神の大科学力....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
れて位置の懸隔を恨むらん、吾肩書に官爵あらば、あの田原の額に畳の跡深々と付さし、
恐惶謹言させて子爵には一目置た挨拶させ差詰聟殿と大切がられべきを、四民同等の今日....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
わるいし、咲たちが国府津へ行ってしまって、どうしてもうちのことは肩にかかるしで、
恐惶謹言的状態で、お使いはたのまれないし、厄介だし、滑稽だし。うちに、あたり前の....
「四十八人目」より 著者:森田草平
御心易く御意を得候各々様ゆえ、別して御残多く、御暇乞かたがたかくのごとく御座候、
恐惶謹言」と結んでいる。で、それを書いてしまうと、若党室井左六、加瀬村幸七の両人....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
な。小生が好んで堕落するんじゃない。世の中が小生を強いて堕落せしむるのであるか。
恐惶謹言。 十一月十一日金 虚子先生 左千夫の手紙にいっている....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いえど、臣が死にざまをも好み給わずという理はあらじかし。女王の流人、エセックス、
恐惶謹言」 だが、その実演は、それほどすばらしくはなかった。もしこの絶望の武士が....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
近日に候らはん とく、万々にそなへて ご遺漏なからん事を みぎ御下知に依而 火急
恐惶謹言 と、むすび「執事師直」の名のほかに、尊氏の袖判も附してあるのだ。 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
も海内|静謐のためどんな御奉公も決していとう者ではない。どうかご推量を仰ぎたい。
恐惶謹言」 と、結んでいるのだ。 内覧のあと。 上卿のおもなる者もこれを見....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ニ御座候間、御見知り被成候て、以来、被掛御目候ハヾ、可忝候、猶|重而可得御意候、
恐惶謹言(原文のまま、句点) 八月廿七日宮本武蔵 玄信(花押) 寺尾左馬様....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
あったとみえて、建武元年の『東寺塔供養記』九月十三日条に、 之処、返事、 候哉。
恐惶謹言。 九月十三日 光守 条々。 一、掃....