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「恒河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恒河の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道祖問答」より 著者:芥川竜之介
て読み奉らるる時には、上《かみ》は梵天帝釈《ぼんてんたいしゃく》より下《しも》は恒河沙《こうがしゃ》の諸仏菩薩まで、悉《ことごと》く聴聞《ちょうもん》せらるるも....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
この粟散辺土《ぞくさんへんど》の中《うち》にも、おれほどの苦を受けているものは、恒河沙《ごうがしゃ》の数《かず》より多いかも知れぬ。いや、人界《にんがい》に生れ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
て虎が棲《す》むはヒマラヤ山麓で熱病常に行《はや》るタライ地帯と、人が住み能わぬ恒河三角島《ガンゼネク・デルタ》の沼沢と、中央高原の藪榛《そうしん》とで、好んで....
悟浄出世」より 著者:中島敦
よ。考えてもごらんなさい。この世に生を享《う》けるということは、実に、百千万億|恒河沙《ごうがしゃ》劫無限《こうむげん》の時間の中でも誠《まこと》に遇《あ》いが....
十二支考」より 著者:南方熊楠
裂けて私陀を呑みおわった。羅摩これを見て大いに悔い、二子にその国を頒《わか》ち、恒河の辺《あたり》に隠栖《いんせい》修道して死んだというのが一伝で、他に色々と異....
十二支考」より 著者:南方熊楠
仏、また還り、入る事三度して四度目に仏出でず、鬼神怒って出でずんば汝の脚を捉え、恒河《ごうが》裏に擲《な》げ込むべしというに、仏いわく、梵天様でも天魔でも我を擲....
東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
分らないのであるから、この山を越すと向うにインドのような大きな国があり、その先に恒河のような大きな河を幾つも合せたようなのがあって、その先にあるのがジャッパンプ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
を貰い、八月二日に在留日本人に送られてカルカッタより汽車に乗って北に向い広大なる恒河を汽船にて横ぎったり、また汽車に乗って椰子の林や青田の間を北に進行しました。....
西航日録」より 著者:井上円了
るを得たり。シンガポールよりここに至るまで、千八百海里余ありという。フーグリ河は恒河の分流なり。海湾よりさかのぼることおよそ百マイルにして、カルカッタ府に通ず。....