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「恤兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

恤兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
社会時評」より 著者:戸坂潤
だろう。 処で、昨年十二月以来「東京府立一中内愛国十銭会」という名義で、海軍省恤兵金係りへ国防資金が送られて来るそうだ。初めの月は三円だったのが段々殖えて四月....
鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
にも考えようはずもなく、殊に一種の戦争熱に浮かされて、女のわたくし共までが、やれ恤兵とか慰問とか夢中になって騒ぎ立てている時節でしたから、負傷の軍人を見舞のため....
竹本綾之助」より 著者:長谷川時雨
拭《てぬぐい》二筋ずつ客に持ってきてもらう演芸会を開き、二日間に二万本を集め得て恤兵部《じゅっぺいぶ》におくった。 時の歩みの早さ、家庭にかくれた綾之助に十年....
挙国一致体制と国民生活」より 著者:戸坂潤
もただの迷信ではないのである。 だがそれにも拘らず、この挙国一致的街頭風景や、恤兵部風景が、著しく観念的であることに変りはない。莫大な国防献金と云っても、膨大....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
費が問題でなく国家の生産能力が事を決定する。国防献金ももはや問題とならない(但し恤兵事業等は郷党の心からなる寄附金による事が望ましい)。 資産家特に成金を寄附....