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恥じらう
「恥じらう〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
恥じらうの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
悲しいことが書いてあるものですから、つい黙ってしまいましたの」
といって、少し
恥じらうようにこちらに瞳《ひとみ》を定めた、渡瀬は背負投《しょいなげ》を喰ったよ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ひとにも羨《うらや》まれ、彼自身も誇らしく考えていた。 その風流男の前に立って
恥じらう風情もなしに心易げに物をいう女子《おなご》は、人間の色も恋もとうに忘れ果....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
った。実家の母やマアガレットに結って居る姉妹等が遊びに来ても、いさちゃんはさして
恥じらう風情も無かった。
田舎は淋しい。人が殖え家が殖えるのは、田舎の歓喜であ....
「蛍」より 著者:織田作之助
ごとのように眺めていると、ふとあえかな螢火が部屋をよぎった。祝言の煌々たる灯りに
恥じらうごとくその青い火はすぐ消えてしまったが、登勢は気づいて、あ、螢がと白い手....