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悉知
「悉知〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悉知の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火の鳥」より 著者:太宰治
い。それが純粋な人間性だ、と僕も、かつては思っていた。僕は科学者だ。人間の官能を
悉知《しっち》している。けれども僕は、断じて肉体万能論者ではない。バザロフなんて....
「もの思う葦」より 著者:太宰治
みの念とを知っていた。そうしてまた、十二の使徒のそれぞれの利己的なる崇敬の念をも
悉知していた。よし。これを一つ、日本浪曼派の同人諸兄にたのんで、芝居をしてもらお....
「デカルトと引用精神」より 著者:戸坂潤
う一面の性格に関するらしいことは今問題でない。実は彼こそ最もすぐれたスコラ哲学の
悉知者であった。彼の思想の源泉は、ありと凡ゆる処から来ている。恐らくデカルトは、....
「読書法」より 著者:戸坂潤
う一面の性格に関するらしいことは今問題でない。実は彼こそ最もすぐれたスコラ哲学の
悉知者であった。彼の思想の源泉は、ありと凡ゆる処から来ている。恐らくデカルトは、....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
少しも誇張するところなく、ありのままに淡々と語れば、武蔵かねて金内の実直の性格を
悉知しているゆえ、その人魚の不思議をも疑わず素直に信じ、膝を打って、それは近頃め....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
しむるにしくはなし。しかして学校図書館の主なる利益は教師は館員よりも児童の個性を
悉知するが故に教室内に善き集書ある場合には適切の時期に適切の書籍を適切の児童に供....