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悟得
「悟得〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悟得の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
によっては残余なきまで完全に言表されるものではない。具体性に富んだ意味は厳密には
悟得の形で味会されるのである。メーヌ・ドゥ・ビランは、生来の盲人に色彩の何たるか....
「錯覚した小宇宙」より 著者:辻潤
入した意味だと自分は考えている。そこになにか普通とは異なった心的現象が現われて「
悟得」することになるのであろう。問答も常識的に考えると人を馬鹿にした洒落の交換と....
「鳥」より 著者:横光利一
あらゆる凡人《ぼんじん》の長所《ちょうしょ》を持《も》ち、心静《こころしず》かに
悟得《ごとく》し澄《す》ましたような顔《かお》をし続《つづ》けてひそかに歎《なげ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
て、さて現成させる絶対境は要するに抽象世界である。先天的な自然の生命はいみじくも
悟得されようが、鶴見が懐抱しているような、無碍自在なる事象界の具体性が実証されて....
「霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
かくして吾人の渇仰を充たすべきものである。 宇宙の森羅万象の根底にひそむ悲哀を
悟得し芸術にその糧を得て現世の渦中に身を置く。信念の下に働けば事業は尊い。かくし....
「民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
そは将来の人類の理念なのです。茶道が美の宗教であったように、私達には協団の宗教が
悟得されねばならないのです。私達は協団によって義とせらるる美の世界を、大衆の中に....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
る時流の水墨画にたいして、不満をいだき、やがて自身、技術からでなく、剣を道として
悟得したものを筆に托して、直入して行ったものかと思われる。 しかし、実際問題と....