» 患え

「患え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

患えの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
五通」より 著者:田中貢太郎
くと、その夜、その日の結婚道具をそのまま用いて、女と結婚さした。 そこで五通を患えていた者は、一度その家へ来て泊ってくれといって頼みに来た。万はそこに一年あま....
小翠」より 著者:田中貢太郎
御は京兆尹に抜擢せられた。年はもう五十あまりになっていた。王はいつも孫のないのを患えていた。小翠は王の家へ来てからもう三年になっていたが、元豊とは夜よる榻を別に....
続黄梁」より 著者:田中貢太郎
が臭い匂いをして裂け、喉に入れると臓腑が沸きたった。曾は平生その金のすくないのを患えていたが、この時にはその金の多いのを患えたのであろう。 半日でそれが尽きた....
中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
、身体の不具なるよりも劣るものなるに、ひとりその身体の病を患《うれえ》て心の病を患えざるは何ぞや。婦人の仁というべきか、あるいは畜類の愛と名づくるも可なり。 ....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
るが、意を栄達に絶っているのではなさそうである。さて第四に至って、作者はその貧を患えずに、安楽を得ているといっている。これも反語であろうか。いや。そうではない。....
孔子」より 著者:和辻哲郎
をつぐれば来たらんことをも知るものなり。 (十六) 子曰く、人の己れを知らざるを患えず、人を知らざるを患えよ。 学而篇初章の第三句、「人知らざるも慍みず」と同じ....