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悩み
「悩み〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悩みの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「保吉の手帳から」より 著者:芥川竜之介
》のように、動詞のテンスを見落したり関係代名詞を間違えたり、行き悩《なや》み行き
悩み進んで行った。
そのうちにふと気がついて見ると、彼の下検《したしら》べをし....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
に、一家のものどもを戸口《とぐち》へ呼び集めて、勿体《もったい》なくも、御主の御
悩みを、笑い興じながら、見物したものでござる。」
記録の語る所によると、クリス....
「或る女」より 著者:有島武郎
り寄って、その両肩に手をかけて、ぴったりと横顔を胸にあてた。夜となく昼となく思い
悩みぬいた事がすでに解決されたので、葉子は喜んでも喜んでも喜び足りないように思っ....
「星座」より 著者:有島武郎
分の焦躁が恐ろしくさえあった。すべてが終ったあとにおぬいさんが受けるであろうその
悩みと苦しみとを考えてみただけでも、心が寒くなった。不思議な女もあったものだと思....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
んでいるのだ。もし僕がこの小さな記録を公にしなかったならばだれもこのすぐれた魂の
悩みを知るものはないだろう。それを思うとすべての現象は恐ろしい神秘に包まれて見え....
「『聖書』の権威」より 著者:有島武郎
書に加担しました。私の熱情はその間を如何う調和すべきかを知りませんでした。而して
悩みました。その頃の聖書は如何に強烈な権威を以て私を感動させましたろう。聖書を隅....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ものを誘わんとて神の隠せし宝なり。 災いの種なる鉄は夜より現われ 更に深き災いと
悩みをもたらして黄金も出できぬ。 これらとともに戦争は生れ 二つの金属はこれに武....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
も真の国民皆兵にはなり得ない状況であります。長年文を尊び武を卑しんで来た漢民族の
悩みは非常に深刻なものでありますが、この事変を契機としまして何とか昔の漢民族にか....
「橋」より 著者:池谷信三郎
言うの。自分たちはキリストと違って、すべての人類を救おうとは思っていない。共通な
悩みに悩んでいる同志を救うんだ、って。あなた方はあなた方同志で救い合ったらどう?....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
もそくさいでめでたいぞいの。」 「お天気模様でござるわや。暑さには喘ぎ、寒さには
悩み、のう、時候よければ蛙のように、くらしの蛇に追われるに、この年になるまでも、....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
は割合早くつきました。ただ現世に残した父母の事はどうあせりましてもあきらめ兼ねて
悩み抜きました。そんな場合には、神様も、精神統一も、まるきりあったものではござい....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
った。僕は何か救われたのを感じ、じっと夜のあけるのを待つことにした。長年の病苦に
悩み抜いた揚句、静かに死を待っている老人のように。…… 四 まだ? ....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いに。 ああ、せめてかわりに、休息と慰安、それでもほしい。 そうすりゃなにも心の
悩み、紙にかくにもあたらない。 おれの心をささげたおまえだ、わかってもくれよ。 ....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
賤しい仕事をあてがわれ、他人の残りものを食べて露命をつなぎ、夜はまた夜で、寒さに
悩みながら冷たい板の間で旅寐の夢をむすぶ身となった。こうした苦労がつもり積って、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
於てすらもなお未だ真の国民皆兵にはなり難いのである。数百年来武を卑しんだ国民性の
悩みは深刻である。我らは中国がこの際唐朝以前の古に復り正しき国民軍隊を建設せん事....