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悪化
「悪化〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪化の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
て氷雪が消え失せたというのである。 誰でも気の付く通り、この伝説は著しい気候の
悪化、その結果として氷河が陸地を覆い、民族の移動の起ったことを最も如実に表現して....
「戦争中止を望む」より 著者:伊丹万作
すべてを犠牲にして日本本土の存続をはかる時期は今をおいてはない。日は一日と状態を
悪化せしめる。今ならばまだ外交工作の余地がある。明日になればそれももうどうなるか....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
ないで其の儘、正規分娩にまで進ませていいのだ。だが若し、この消耗が恢復せず、更に
悪化するようなら、断然流産をさせて置く方がよろしい。しからば、この女性について、....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
、あの肉ポケットを利用した時間が実に相当の量にのぼったのだった。その結果、患部は
悪化した。いじりまわしたのが悪かったのか、それともラジウムを長い時間、患部に接し....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
三分の二に減じていた。そのうちに毛髪がぬけ始め、背中にあったちょっとした傷が急に
悪化し、そして十九日目に死んでしまった。解剖してみると、造血臓器がたいへん荒され....
「海底大陸」より 著者:海野十三
船客と乗員の生命をうばった海底超人を見せろ」 群衆をつつむ空気は、すこしずつ険
悪化してきた。 クーパー事務長は、いままで船橋に立ち、クイーン・メリー号歓迎の....
「海底都市」より 著者:海野十三
以下は大憤慨《だいふんがい》をして、僕を外へ放りだすことであろう。そのあとは更に
悪化して、僕は警察のごやっかいになるかもしれない。そんなことがない方がいい。だか....
「火星探険」より 著者:海野十三
れから後は、二交代制にする。というのは、エンジンは変になっているけれど、これ以上
悪化することはないと思われる。だから当分、変になったエンジンの番をしていればいい....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
て、該兵器を没収することを内外に宣言いたしました。これによって対外関係はいよいよ
悪化し、帝国政府は遂に宣戦布告を決意したものと見られています。……」 孤立の日....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
り、それは一度快方に赴いて暫く杜を悦ばせた。けれども年が明けるとともにまた容態が
悪化し、遂に陽春四月に入ると全く危篤の状態に陥った。ミチミが他界したのは四月十三....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は、未発達なる霊魂の数が不釣合に多くなった時で、従って大きな戦争の直後は、人心の
悪化が、特に目立ちて強烈である。他なし、多くの霊魂が無理に肉体から引き離されて帰....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
うだ。そんなときにうっかり忘我的研究をつづけていると、電子はその変態性をどんどん
悪化させ、遂には或る臨界点を過ぎてしまった。再び頭脳は常態に復帰しないそうだ。そ....
「瘤」より 著者:犬田卯
方を辻褄合せようと、組合の内部は依然として火の車なのであり、いや、ますますそれが
悪化していっているのだ。碌な事業はせぬ、それで取るべき給料はきちんきちんと取って....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
あの頃、すでにその兆候を感じていたが僕はそれを隠していた。ところで病状はだんだん
悪化するばかりだ。再び快方に向くかどうかがはっきり判るのも今後のことだ。これは僕....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に大王の行動を妨げてこれをザクセンに抑留した。しかしシュレージエンの形勢ますます
悪化するので大王は八月初め断固東進、八月十日リーグニッツ西南方地区に陣地を占めた....