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悪妻
「悪妻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪妻の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
亭主の行為がいちいち素晴らしい英雄的なものに見えてたまらない女房もあり、いずれも
悪妻、この京育ちの美女は後者に属しているらしく、夫の憎むべき所業も見馴れるに随い....
「女性週評」より 著者:宮本百合子
靴屋に云わせれば冬物なんかお穿けになるようなものは出来ますまい、という話である。
悪妻は、良人から渡された金がすくないと、それで出来る賄いはこれですよ、とひどいも....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いるようですが、寧ろこの頃は眼のわるさになれて、まがったペンを使いこなすように、
悪妻を扱いこなすように、こなしはじめたのではないでしょうか、チラチラはひどいまま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ピアは何ぞというと申しました「神々も照覧あれ」これはロミオも叫んだし、マクベスの
悪妻もうなりました。現代のブランカは、神々がどこかでかさこそさせているのを感じる....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
たために、女権主義者であり、平和主義者であり、煩わしいことが、嫌いであるので年々
悪妻の強さを発揮している綾子夫人を、当らずさわらず、取り扱うことに馴れてしまった....