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悪尉
「悪尉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
悪尉の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
肉に埋もれてしまったそうなのです。いいえ、まったくその顔といったら、まず能にある
悪尉《あくじょう》ならば、その輪廓がまだまだ人並ですが、さあなんと云おうか、さし....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
は彫刻台の左右に雪のように散り、また蛾のように舞うのもある。 仮面は能面の重荷
悪尉で、狭い額、円の眼、扁平の鼻、カッと開いた口、顎に垂らした白い髯、眼下の頬に....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
に、生成や泥眼や近江女などの面に、心を引かれるのでござりますよ。特に私には重荷|
悪尉の面が、好もしく思われるのでござりますよ」
お菊と向かい合って捨て石の上へ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
きはずさ。見るからに悪相だからねえ、あいつは」 そういうと、唇を歪めて、能面の
悪尉のような顔をした。久我の背すじがぞっとした。 返事も出来ないでいると、乾は....