悪水[語句情報] » 悪水

「悪水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪水の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
俵、下駄箱、上げ板、薪、雑多な木屑等有ると有るものが浮いている。どろりとした汚い悪水が、身動きもせず、ひしひしと家一ぱいに這入っている。自分はなお一渡り奥の方ま....
雪たたき」より 著者:幸田露伴
の上に居ても、大腹中でも、やはり小さな癇癪が起らずには居まいがナ。」 と、三斗の悪水は驀向から打澆けられた。 客は愕然として急に左の膝を一膝引いて主人を一ト眼....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
下流の渋川方面には時局のおかげで、いろいろの工場が設立されて毒水を流す。白根山の悪水は年々、濃度が高くなる。 ああ、利根の鮎はついに、亡びるのであろうか。 ....
食道楽」より 著者:村井弦斎
だから卵巣《らんそう》へ毒質を持《もっ》ていて食べると中毒する。五月でなくっても悪水の注ぐ水で発生した牡蠣は往々中毒する。下水の流れ込むような処で取ったのは食う....