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「悪知恵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

悪知恵の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
した。名は大島|弥三郎《やさぶろう》と申しますかたでござりまするが、思いのほかに悪知恵の深いかたでござりましたゆえ、おぞましきことには主家横領をたくらみ、六歳《....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
色っぽい手管おぼえやがって、それとも、だんながあっしの顔みたら逃げてかえれとでも悪知恵つけておいたんですかい」 相手はなにしろまだ九つか十ぐらいの小娘なんでし....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
したゆえ、ええ、めんどうだ、ついでのことに豊太を眠らせろと、この親バカのおやじが悪知恵をさずけて、梅五郎に刺し殺させたのでござります。しかし、あいつはぎっちょ、....
少女地獄」より 著者:夢野久作
方面に保たれながら、その裏面に、いろいろなお金や女性たちに対して、想像も及ばない悪知恵を働かしてお出でになるためには、あの廃屋が是非とも必要なのでした。……です....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
時代ですから、悪い奴も自然こそこそが多かったんですね。それでも又、その時代相応に悪知恵をめぐらす奴があるので、やっぱり油断は出来ないことになっていました。それが....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
えことを云ったのが引っかかりになって、伊豆屋の手に引き挙げられたので、貴様はまた悪知恵を出した。庄五郎が一旦引っ返して来たなんて云うと、その詮議がまた面倒になる....
振動魔」より 著者:海野十三
いうことを一向に注意してやらなかったのです。無論、すべては、物理教師だった貴方の悪知恵だったのです。貴方はそのことを、巧みに隠していましたね。 貴方は、柿丘氏....
丹下左膳」より 著者:林不忘
空《から》いばりを。 したくをととのえながら、じっと横眼で見守っていた峰丹波。悪知恵の本尊だけに、人の悪知恵を見破るのも、早い。 ハハア! これは偽物だなと....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
こと」 と七兵衛は景気よくあいづちを打って、 「わしも御同様さま、餓鬼の時分から悪知恵が人並に生れ増したところへ、この足のはやいというやつが全く魔物でしてね、こ....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
ても、彼がこの家庭へはいったのは、まだきわめて幼少のころで、こんな子供に打算的な悪知恵や、機嫌を取って人に好かれようとする術策や技巧や、自分を可愛《かわい》がら....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
力があり、知恵があるとしても、悪漢どものすぐれた体格や、悪にかけては底の知れない悪知恵をもったかれらとくらべれば、とうていおよびもつかない差がある。 「こんなと....