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「情張〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

情張の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春泥」より 著者:久保田万太郎
その後の模様……というのは、十一月の、会社では地方へ出すつもりでいたのを師匠が強情張って無理にあけさせた本郷の芝居、それがあんまりぞっとした景気をみせなかったの....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
どうじゃ、おとなしくいってしまえぬか」 「…………」 「ほほう、そればっかりは強情張っているところをみると、なにかまだ大きな隠しごとがあるかもしれぬな」 いい....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
手間を取らせずと、すっぱり吐いちまえッ」 「…………」 「このおれを前にして、強情張ってみようというのかい! せっかくだが、ちっと看板が違うよ。早変わりを売り物....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
北村殿も割腹ものだ。手数をかけずにどろを吐けッ」 「…………」 「まだつまらぬ強情張るのかい。じゃ、びっくりするもの見せてやろう。この印形と質札に覚えはねえのか....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
んなむごいめに会わしたんですかい」 「…………」 「思いのほか手ごわいね。女が強情張るぐれえたかがしれていらあ。むっつり右門の啖呵《たんか》と眼《がん》の恐ろし....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
、跣足だ、雪の中を跣足で、なにを湯だよ、洗濯の盥でなくても宜いてば、何を、えい強情張らなくても宜い、知ってるお客様だ、手拭の乾たのを持ってお出で………さ此方へ」....
水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
ベールは幼少の自分は愛嬌のある可愛らしい子供でしたが、ただ勉強が嫌いでなかなか強情張りでした。家に置きますと我侭も増長致しますから、十五の時に巴里から少し離れた....
蟇の血」より 著者:田中貢太郎
た。 「しぶとい人ったらありゃしないよ、何故はいと云わないの、いくらお前さんが強情張ったってだめじゃないの、早くはいと云いなさいよ、いくら厭だと云ったってだめだ....
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
ったと云ったら、君はよっぽど負け惜《お》しみの強い男だと云うから、君はよっぽど剛情張《ごうじょうっぱ》りだと答えてやった。それから二人の間にこんな問答が起《おこ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
所《とこ》へも御機嫌《ごきげん》伺いにお出でお出でと口の酸ぱくなるほど言ッても強情張ッてお出ででなかッたもんだから、それでこんな事になったんだヨ」 「まさかそう....
秋の反射」より 著者:宮本百合子
壁まで蓮の花だらけだよ。この人ったら」 「買わねえよ――何云ってるんだ」 「強情張るにも程がある。ほら、ほら! そんなにあるのに無いって私をだますのか、ほら、....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
めってね。いわねえことじゃねえ、このウン気に朝からだ。早くあがんなせというても剛情張ったから。水だ。 お蔦 あいよ(土間に降りて竈の側のカメから茶椀に水を汲んで....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
めってね。言わねえことじゃねえ、このウン気に朝からだ。早くあがんなせと言うても剛情張っだから。水だ。 蔦 あいよ(土間に降りて竈の側のカメから茶椀に水を汲んで来....
食道楽」より 著者:村井弦斎
向うで何をするか知れやあしない、婚礼がイヤなら何でも一緒に連れて行ってくれろと強情張って張って何といっても承知しない。そうすると僕の母が先ずその方へ賛成して盃《....
超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
貴様が親方を殺したんだな」 「インニャ。殺したオボエは無い」 「この野郎。まだ強情張るか……」 と云ううちに、青竹が吾輩の横っ腹へピシリと巻付いた。 「警察へ....