情無し[語句情報] »
情無し
「情無し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
情無しの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
四十秋、 蕭々たる白髪 已に頭に盈つ。 乾坤 恨あり 家いづくにか在る。 江漢
情無し 水おのづから流る。 長楽 宮中 雲気散じ、 朝元 閣上 雨声収まる。 新....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
眼に近く、五寸と離れずに寄って来ていたので、普通より倍ほどの大きさに見えた。 「
情無しのお方! 情知らずのお方!」 椿の花のような唇が開いて、雌蕊のような前歯....
「環礁」より 著者:中島敦
今話している警察官がナポレオンを召捕りに来たのは、この少年に改悛《かいしゅん》の
情無しと見たパラオ支庁の警務課が、彼の流刑の期間を延長し、その上|流竄地《りゅう....
「鈴が通る」より 著者:三好十郎
いて行く気を起しているのですぞ! 笑える奴があったら笑って見ろい! そんな奴ぁ、
情無しの、我利々々野郎のオタンコナスの、だら野郎つうだ! 吏三 ダラ野郎? 助役....
「冒した者」より 著者:三好十郎
。須永は窒息の不安に押し倒されたのだよ。私も不安だ。しかし押し倒されはしない。感
情無しに、冷たく、それを眺め、迎える。窒息が最後に私のノドモトを掴みとるまで、私....
「樹氷」より 著者:三好十郎
だ! 俺あ腹が立つんだ、クソ! 馬鹿クソ野郎の金吾め、立って見ろ! なんだあんな
情無し女の一人や二人! そもそもだな、そもそも、この――(ホントに怒って食卓の上....