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「惚る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

惚るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
の旧作の詩らしいものを、昔風の朗吟の仕方で謡った。 星の海に 船は乗り出でつ 魂惚るる夜や ………… ………… 親しき息は海に通い ささやきは胸に通い …………....
無惨」より 著者:黒岩涙香
けんぞ、ナニ感心する者か、併し長官さえ彼れ程に賞る位だから谷間田は上手は上手だ自惚るも無理は無い、けどが己は己だけの見込が有るワ、見込が有るに依て実は彼奴の意見....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
当の敵のあるらんように息巻き荒く攻め立つるまだ無経験の海軍少尉を、身にしみて聞き惚るる浪子は勇々しと誇りて、早く海軍大臣かないし軍令部長にして海軍部内の風を一新....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
四五日置いて来ましたが、また振られ、又二三日置いて来たが振って/\振抜かれるが、惚るというものは妙なもので、小増が煙草を一ぷく吸付けてお呑みなはいと云ったり、ま....
式部小路」より 著者:泉鏡花
飼って置くようなもんですから、もう疾くにも追出しそうなものを、変った爺で、新造が惚るようじゃ見処があるなんてね、薬鑵をさましていたそうですが、御覧なさい。愛吉が....