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意図
「意図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
意図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
陽気さをなくなして、急に真面目《まじめ》な調子を帯びた。この意味で、会話は、彼の
意図通り、方向を転換したと云っても差支えない。が、転換した方向が、果して内蔵助に....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
々な偶然的分子が往々にして演技の中へ混りこむ場合がある。 たとえば俳優が演技的
意図とはまったく無関係にものにつまずいたり、観客の注目をひいている俳優の顔に蝿が....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
し映画「小島の春」が、癩に対する一部の認識を是正し、その伝染病たることを闡明する
意図のもとに作られたのなら、あのような(シナリオによって判断する)まわりくどい表....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
れと宣伝す。 ◯午後六時二十分の大本営発表が、硫黄島戦を報ず。「昨日来、敵は上陸
意図をあらわし、戦艦五隻、巡洋艦六隻、輸送船等多数あり。これに対してわれは攻撃を....
「海底都市」より 著者:海野十三
工事をすすめて海底都市を建設したのである。これだけいえば、われわれに不正な侵入の
意図のないことを知ってもらえるだろう」 僕は、秘密のうちに、後方のカビ博士から....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
ちはそれを御存知?」 話が妙な方向にそれた。私は音叉の話など初耳だ。白木先生の
意図をはかりかねながら、私は黙ってこの対話に耳を傾けていた。 「侯爵さまは、いい....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
を知らぬ人であり、その諷刺を買いかぶつている人であろう。 「自由を我等に」は作の
意図と形式との間に重大なる破綻があり、「最後の億万長者」の場合は思想のない諷刺の....
「思い」より 著者:伊丹万作
いて、あるいは、映画界の内部において、正しい理念からの改革の必要を予見し、政府の
意図をただちに実践に移す熱意と理解を持つものは従業員のほかにはないということにつ....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
変のための生産制限やらで、洗ってみれば殆んど何も残らず、今のうちの建て直しという
意図からか、何かの軍需工業を興すについて、まずその資金の調達、すなわち貸金の取立....
「花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
に描いてみた。 能面と狂者の顔の類似点がうまく合致して、この方法は、わたくしの
意図どおりの狂人の顔が出来たのである。 狂人の眸には不思議な光があって、その視....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
みると、それが苦楽相半ばして一つの塊りとなって、芸術という溶鉱炉の中でとけあい、
意図しなかった高い不抜の境地をつくってくれている。 私はその中で花のうてなに坐....
「西航日録」より 著者:井上円了
の山はほほえむがごとく、遠くの山は眠るがごとくもの静かにみえる。造物主にいかなる
意図があるかはわからぬが、一幅の画がスイスの北の天にかけられているように思われる....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
賦す。 希世壮図何物遮、閣竜究尽水天涯、当年移殖文明種、今作。 (空前の壮大なる
意図はなにものがさえぎるであろうか、閣竜は海の果て天の果てに到達した。その当時に....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
僚的農村支配を復活せんとしており、さらには、独占禁止法の改正によって財閥の復活を
意図しておるのであります。今にしてこの反動逆コースを阻止せんとするにあらざれば、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
与え各隊間共同の基準をも明らかにする。しかも戦況の千変万化に応じ、適時適切にその
意図を決定して明確な命令を下さねばならない。自由放任は断じてならぬ。昭和十五年改....