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意欲
「意欲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
意欲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
ら》の奇態をきわめた生活のなかにあったのである。 あの鬼草は、逞《たくま》しい
意欲に充ち満ちていて、それはさすがに、草原の王者と云うに適《ふさ》わしいばかりで....
「映画界手近の問題」より 著者:伊丹万作
だいい。不幸引退のやむなきに立ちいたっても、明日から氷屋をやるくらいの資本と生活
意欲は持っている。 これが、一銭のたくわえもない薄給俳優などの場合はどうなるか....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
れらは彼の蒼白き頬と広き額と結べる唇とに纏綿たる執着と、深奥なる知性と、強烈なる
意欲の影の漂えるのを看過してはならない。フィロソファーとは愛知者という語義だとい....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
その上で鬼二郎が金山源介を本当に殺害して彼の利権を横領したものだかどうかを確める
意欲に燃えあがっていた。 だが、猫々探偵の念入りな捜査にもかかわらず、今なお鬼....
「光は影を」より 著者:岸田国士
の灯が、もし生きる力のすべてを必要とするものなら、なによりもまず、生きようとする
意欲を高め、生きようとする情熱をあくまでも燃えたゝせることが第一条件ではないだろ....
「思い」より 著者:伊丹万作
は、従業員のほかには決してありはしないのだ。しかも、自分たちの、そのような純粋な
意欲が、多くの場合、板ばさみの苦境によつてゆがめられ、殺されてしまう悩みについて....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
あ通用するだろうというひとつの水準ができてしまっていて、その水準を越えようとする
意欲がほとんどない。 その原因は必ずしも一つではありません。 僕の見るところ....
「演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
管轄に属する劇場で、経営の方針は、普通の営利的な興行でなく、努めて、市民の文化的
意欲を満し、健全な娯楽を提供するにあつて、中央都市から名のある劇団を招聘すること....
「女優の親」より 著者:岸田国士
ということで、その結果は、まだはつきりとは現われていないけれども、新しい演技への
意欲のようなものが感じられた。一部の人たちから、文学座の俳優の演技には、一つの古....
「美食七十年の体験」より 著者:北大路魯山人
、いつの場合もでたらめである。極言するなら、食物を楽しみきる術を知らないし、また
意欲も足りない。 わたしにしても美味道楽七十年、未だに道をつくすとはいい得ない....
「広告」より 著者:伊丹万作
から文芸方面の素質を示し、いかなる場合にも真摯な研究態度と柔軟にして強靭なる生活
意欲(芸術家としての)を失わなかつたから、いつか大成するだろうと楽しみにしていた....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
する意図もまた、歴史を知ることの欲求にゆすぶられてのことである。そして、こうした
意欲は、実をいうと、単なる過去の事実を事実として知ろうとする、いわば博識への憧れ....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
感じていない、あるいは感じているのかもしれないが、直接自分達の学校を守ろうという
意欲の生れて来ないことは、昔を顧みて学生運動は現実的の動きの中でやらなければなら....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
れば半畳、五合とっても三合飯」という明るさと『いまにえろなったるぞ』との人一倍の
意欲が、私の力になった。――話をさらに二十年ほど戻して、私のふるさとの村へ返そう....
「持ち味を生かす」より 著者:北大路魯山人
しと誰が保証するであろう。 自己欲するところの美味いものを食いつづけようとする
意欲は、一概にぜいたくなどという平凡な一語に動かされてはならない。美食共産主義な....