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愚蒙
「愚蒙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愚蒙の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
悔の念に解け、次のような手紙を書くのだった。 「わが天使よ、ぼくは狂人だ。ぼくの
愚蒙《ぐもう》を忘れてくれ。君は最もりっぱな人だ。君の小指一本だけでも、この馬鹿....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
していた。当時の彼の作品はことごとく、真実と誇張との、明敏な活力とのぼせ上がった
愚蒙《ぐもう》との、混合であった。彼の性格が、おのれの運動を拘束する故人の性格の....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
自分の生活を火宅となし得る者が、だれかあるだろうか? あえて世論に対抗し、一般の
愚蒙《ぐもう》と戦い、現時の勝利者らの凡庸《ぼんよう》さを暴露《ばくろ》し、馬鹿....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
だちをひとり持っていた。同じく年老いた童貞の女で、名前をヴォーボアと言い、全然|
愚蒙《ぐもう》な婆さんであって、ジルノルマン嬢はそのそばで一つの俊敏《しゅんびん....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
への沈淪《ちんりん》において、最後の深みに陥ってる彼らは最後の変容を受けていた。
愚蒙《ぐもう》に変じた無知は絶望に変じた知力と同等だった。泥濘《でいねい》の精と....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
なくてはいかん。互いに愛し合うんだ。愛してばかになるんだ。愛というものは、人間の
愚蒙《ぐもう》で神の知恵だ。互いに慕い合うがいい。ただ、」と彼は急に沈み込んで言....