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愚見
「愚見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愚見の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
少の抽出法《ちゅうしゅつほう》を含むものであります。(抽出法については文学論中に
愚見を述べてありますから御参考を願いたい)その極端に至ると妙な現象が生じます。た....
「坑夫」より 著者:夏目漱石
はかえって、実際の経験に乏しいようにも思うから、杜撰《ずさん》ながら、一応自分の
愚見だけを述べて、参考にしたい。 アテシコを尻に敷いて、休息した時は、始めから....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
を生ずるに至るかも計られませんから、予《あらかじ》め御注意をしておきます。――で
愚見によりますと鼻の発達は吾々人間が鼻汁《はな》をかむと申す微細なる行為の結果が....
「芸術ぎらい」より 著者:太宰治
ぬ。小説界と映画界とは、そんなに遠く隔絶せられた世界でもない。小説家としての私の
愚見も、あるいは、ひょっとしたら、ひとりの勇敢な映画人に依って支持せられるという....
「火山の名について」より 著者:寺田寅彦
少しも加わっていないではないかと思われる。この条件が何であるかについては他日また
愚見を述べて学者の批評を仰ぎたいと思っている。 (昭和六年一月、郷土)....
「人魂の一つの場合」より 著者:寺田寅彦
んにありがたいと思うので、それでわざわざ本紙のこの欄をかりてこのような夢のような
愚見を述べてみた次第である。それでこの一編はもちろん学術的論文でもなんでもなくて....
「田山花袋君に答う」より 著者:夏目漱石
味を漱石が独歩君に敬服すると云う意味に解釈するものはないからこの点は安心である。
愚見によると、独歩君の作物は「巡査」を除くのほかことごとく拵えものである。(小生....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
郎先生が筆記したのである。但し『T夫人の意識は奥の方に微かに残っている』から私の
愚見に因れば多少の Fiction は或はあり得ぬとは保障し難い。 しかしこれ....
「瘠我慢の説」より 著者:榎本武揚
相違之廉並に小生之所見もあらば云々との御意致拝承候。昨今|別而多忙に付いずれ其中
愚見可申述候。先は不取敢回音如此に候也。 二月五日武揚 福沢諭吉様....
「小知恵にとらわれた現代の法律学」より 著者:末弘厳太郎
も早く到来するようにわれわれは一致協力しなければならぬ。いささかこの意味において
愚見を述べたしだいであります。....
「曲亭馬琴」より 著者:邦枝完二
さんが何か書き物をしたら、見てくれろというんなら、必ず見てもあげるし、遠慮のない
愚見も述べて進ぜる。が、これはどこまでも師弟の立場からではなくて、友達としてのつ....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
宛にて毎日御送致居候よし定めて御閲覧の事と存候。 乍序『ほととぎす』につき一寸
愚見申述候間御参考被下度候。 『ほととぎす』が同人間の雑誌ならばいかに期日が後れ....
「三国志」より 著者:吉川英治
たずねておる」 「では、大した策でもありませんが、あなたの帷幕の一員となった証に
愚見を一つのべてみます。……がしかし私の言は、恐らく将軍のお心にはあわないでしょ....
「大谷刑部」より 著者:吉川英治
治部|少輔三成にもなんぞあろうが」 「この身の心底は、後で述べる」 「ではまず、
愚見を申すならば、上杉景勝はそも何れじゃ、直江山城、このたびの挙兵は、旺なことだ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
口君から左の注意と意見とを寄せられた。 (上略) 五箇所唱門中の中尾につき、左に
愚見を陳述仕候。 陰陽町 『坊目考』に「古老曰当所陰陽町は加茂氏吉備大臣真備公....