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「愛国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愛国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
》の悪は汝自ら言え。悪はおのずから消滅すべし。』……しかもわたしは利益のほかにも愛国心に燃え立っていたのですからね。」 ちょうどそこへはいってきたのはこの倶楽....
魔術」より 著者:芥川竜之介
方が少くないかも知れません。ミスラ君は永年印度の独立を計っているカルカッタ生れの愛国者で、同時にまたハッサン・カンという名高い婆羅門《ばらもん》の秘法を学んだ、....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
た往生を遂げたりするのは食慾も死よりは強い証拠である。食慾の外にも数え挙げれば、愛国心とか、宗教的感激とか、人道的精神とか、利慾とか、名誉心とか、犯罪的本能とか....
星座」より 著者:有島武郎
をあらかた話してくれた時、この章に書いてあるのは、アイルランドのある若い勇ましい愛国者と、その婚約の娘との間に起った実際の出来事だといったので、おぬいにはよけい....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
じつに今日比較的教養あるほとんどすべての青年が国家と他人たる境遇においてもちうる愛国心の全体ではないか。そうしてこの結論は、特に実業界などに志す一部の青年の間に....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
不和になった。多くの子をその父から反かせた。ユダヤ国を攪乱するおそれによってその愛国者を怒らせた。では彼は何をしたか。彼はその無上愛によって三世にわたっての人類....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
事施設を爆撃したとか言っておりますけれども、いよいよ真の決戦戦争の場合には、忠君愛国の精神で死を決心している軍隊などは有利な目標でありません。最も弱い人々、最も....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
構えをしておる。同じデカダンでも何処かサッパリした思い切りのいゝ精進潔斎的、忠君愛国的デカダンである。国民的の長所は爰であろうが短所も亦爰である。最っと油濃く執....
ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
、腹がわりの兄さんでした。「外国鳥の歌をきくなんて、とんでもない。そういうことは愛国的だといえようか、市場がよいのバスケット君にはんだんしておもらい申しましょう....
鴨の喜劇」より 著者:井上紅梅
。こんな奇妙な音楽は、確かに北京では、未だかつて聴いたことがないのだから、いかに愛国心を振起しても弁護することは出来ない。彼は眼こそ見えないが、耳は聾ではない。....
母を尋ねて三千里」より 著者:アミーチスエドモンド・デ
弟のために助けてやらねばならぬぞ。全く孝行者だ。一人できたのか。ほんとに偉いぞ。愛国者だ、さあこちらへ来な、葡萄酒でものんだがよい。わしたちが母親のところへとど....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
したのである。それで、日露戦争後は個人の自覚が顕著となり、狭隘《きょうあい》なる愛国心よりたちまち目醒めて、世界的の広大なる精神が俄然発達し、ある者は特に社会問....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
秀然として高く皓然として潔き、一種卓絶、万古不朽の元気ありて存す。その気発しては愛国の精神となり、凝りては尊王の忠魂となり、二千五百余年来、日本国をして東海の上....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
なかんずく生徒に対し、日々国旗の前に整列せしめ、国歌を奏して敬意を表せしむるは、愛国心を養成する新奇の考案なるを感ぜり。これより雑誌発行所に至り、最新式の印刷器....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
フランス革命の軍事的意義は職業軍人から国民軍隊に帰った事である。実に近代人はその愛国の誠意のみが真に生命を犠牲に為し得るのである。 「十八世紀までの戦争は国王の....