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「愛国主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

愛国主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
さようなら」より 著者:田中英光
の未成年はお先真暗な虚無と絶望と諦めにおとし入れられていた。彼らの中にも狂信的な愛国主義者になり切ったものがいたが、そんな青年たちでさえ、助かる程度の戦傷を受け....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
ういう奴等は、一とたび帝国主義××が起れば、反対するどころか、あわてはためいて、愛国主義に走ってしまうのだ。 三 帝国主義××は、何等進歩的意義を....
天馬」より 著者:金史良
は火が出るようだった。彼は瞬間すくみ上ったことである。その実玄竜は体《てい》よく愛国主義の美名のもとに隠れて、朝鮮語での述作はおろか言語そのものの存在さえも政治....
作家は戦争挑発とたたかう」より 著者:宮本百合子
に苦しむ一般の感情に乗じて、きょうの日本のファシストは左からぐるっと右へまわった愛国主義の鼓舞、民族主義、内閣打倒を思っている。 丹羽文雄氏は、作家として戦争....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
けだ。ただ吾々はこの際と雖も右翼思想団体のこの統一運動と平行して生じた処の、右翼愛国主義的労働組合の発達を見逃してはならぬ。日本産業労働クラブや総連合の動きがそ....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
。 彼は後にメンシェヴィーキに投じ(一九〇三年)、欧州大戦に際しては極端な社会愛国主義者とさえなったが、そのソヴェート哲学・マルクス主義哲学の歴史に於ける功績....
辞典」より 著者:戸坂潤
続いたと見ることが出来る。 然るに欧州大戦に臨んではプレハーノフは極端なる社会愛国主義的立場を取り、一九一七年の三月革命を経てもその立場を棄てなかった。彼は死....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
愛国運動等の美名に「藉口する」もののことだ。 つまりこれは口々に皇室中心主義や愛国主義をとなえて、好い気な真似をしてあるく例のあの連中自身を指しているに他なら....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
主幹となって経営していた雑誌「世界」は、後に「我邦」と改称し、なお藤花学会という愛国主義鼓吹の団体も今は存否如何を知らぬが、孤松氏尽力の形見であった。また椎の友....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
最後まで進もうとしている。そしておのずからたがいに絶滅し合っている。人道主義者は愛国主義者と戦っている。愛国主義者は人道主義者と戦っている。その間に敵はやって来....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
仕事に出かける通り道だからやってきた。革命の時と同じく、それらの居酒屋のうちには愛国主義の女らがいて、新しくやって来る者らを抱擁した。 その他種々の意味深い事....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
生活を反映し得る手段を整えたものと云い得るのだが、作品に於ては、現実は歪曲され、愛国主義は鼓吹された。自然主義運動勃興以前の各既成作家の行きづまりは、恐ろしく、....
妾宅」より 著者:永井荷風
ドックサルな美感の満足を感じて止まなかったからである。由来この種の雅致は或一派の愛国主義者をして断言せしむれば、日本人独特固有の趣味とまで解釈されている位で、室....
日和下駄」より 著者:永井荷風
たずら》に議員選挙に奔走する事を以てのみ国民の義務とは思わない。われらの意味する愛国主義は、郷土の美を永遠に保護し、国語の純化洗練に力《つと》むる事を以て第一の....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
った。サクソン民族に忠実な封臣たろうとした逡巡いがちな意志は、やがてアイルランド愛国主義の圧力に屈した。彼は陰謀を企て、叛を起こした。そして、スペインのフィリッ....