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愛顧
「愛顧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
愛顧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
みれば、およそこの世にこれ以上のせつないことはなかったのでありましょう。日ごろご
愛顧くださる伊豆守様までが詮議を禁じたうえに、そのまた禁じ方なるものが、さながら....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
、すなわち後に利休という名で普通に知られている大宗匠で、彼は十六世紀|太閤秀吉の
愛顧をこうむり、茶の湯の儀式を定めてこれを完成の域に達せしめた。茶室の広さはその....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
いる訳に行くものではない。そこで予は遺憾ながら、当局並びに同僚たる文武教官各位の
愛顧に反いて、とうとう大阪毎日新聞へ入社する事になった。 新聞は予に人並の給料....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
つという位の安値な慾望までが普及しつつあるかの如くである。 お引立てを蒙る、御
愛顧を願う、という文句は米屋か仕立屋の広告文では最早やないのである。芸術家は常に....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
云う位いの、安価な慾望までが普及しつつあるかの如くである。 お引立てを蒙る、御
愛顧を願う、と云う文句は米屋か仕立屋の広告文で最早や無いのである。芸術家は常に各....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
の心を震駭《しんがい》させたのは、疑いもない事実である。アリョーシャは長老の深い
愛顧を受けて、その庵室に住むことを許されていた。ここでちょっと断わっておくが、当....
「お奈良さま」より 著者:坂口安吾
メの日には代理の高徳をさしむけてホトケの冥福を祈ってもらったが、ホトケには特別の
愛顧をうけ、またはしなくもその臨終に立ち会った因縁もあるしするから、代理まかせに....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
って来たのだ、また店は日に日にいささかずつでも進展しつつある。これ偏にお得意の御
愛顧の賜物であると思うと、私は何かしてこの機会に謝恩の微意を表したくなった。そし....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
のみか、その品に難くせつけて突っ返されることがある。こちらはこういう場合も日頃の
愛顧に対して引取らないわけにも行かず、さりとてみすみす全部の損失を招くことは商人....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
追々お聞きに達しますことゝ致しまして、一先ず此処で打切りに致します。長らくの間御
愛顧に相成りました段は深くお礼を申上げます。 藏、酒井昇造速記)....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
ところから、自然上流との交際が出来、そこで井上嘉門などという、大金持の大旦那に、
愛顧され贔屓にされるのであった。 金方の井上嘉門様を、ご招待するというのである....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
。 愛吉は紋床で謂った、鴨川はその敵で親の仇とも思う怨がある、それは渠がかねて
愛顧を蒙る勝山の女お夏というのに就いたことである。 今より五日ばかりの前、振袖....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
る感謝を持って、私はいかに深くまた多方面にわたって、閣下がこれまで私に限りなき御
愛顧を賜わったかを、思わずにはいられません」語調に深い尊敬と卑下とをこめながら、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を用うれば、国家を富強にすることを得べし、人知を発達することを得べし、欧米人民の
愛顧を受くることを得べし、開明社会と交際を通ずることを得べしと惑えるもまたはなは....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
みでなんの夢を見ているのです。
大入がなんであなた方は嬉しいのです。
まあ、その
愛顧のお客様を近く寄って御覧なさい。
半分は冷澹で半分は野蛮です。
芝居がはねた....