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「感付く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

感付くの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
表面がトンチンカンに見える時、その裡面に卑怯な真相が横たわっていることは、誰でも感付くことである。 東京市政界の裡面に、何者か知らず大きな卑怯な事実が動き流れ....
山羊髯編輯長」より 著者:夢野久作
もこの男が、所謂「純粋犯罪」を遣りかねない種類の脳髄の持主で、吾輩に感付かれたと感付くと同時に、今が絶好のチャンスだ……気が付いたら最後、吾輩のグリグリの処あた....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
来た。 「これで全然出来ました。昔の面影はございません。誰に逢っても大丈夫です。感付くものはありますまい。……おおおお何んと悲しそうな、貧しいお顔になったことか....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
……チャカポコチャカポコ…… ▼あ――ア。あとは皆まで云わずとわかるよ。これを感付く文明諸国じゃ。国家個人の区別を問わない。わるい思案に詰まった連中が。こんな....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
眼をギロリと動かしていうのであった。(……ああ、いつか来た町へまた出たよ、とそう感付くのだよ。すると、夢の中だけで知り合いになったいろいろな顔の人物が、あとから....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
て観察を下したならば、単なる山間の住民などではなく、由緒ある人間だということに、感付くことが出来たであろう。 と、老樵夫は意味ありそうに笑った。 「ハッハッハ....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
を焼き払い、証拠を湮滅させようため、わざと小屋へ火を掛けたのであった。 それと感付くと役人達は、がぜん態度を一変させ、彼等を捕縛えようと犇めいた。 彼等は男....
柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
は溺愛した。しかるに日を経るにしたがって、家斉はお杉の心の中に、秘密のあることに感付くようになった。相手を愛するということは、相手を占有することであった。愛は完....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
紛う方もないその捕虜は一緒に沙漠を探検した西班牙の画家のダンチョン氏だ! そう感付くとすぐ私は土人らが敵として戦っている白人に率いられた侵入軍とは、ラシイヌ探....