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感嘆詞
「感嘆詞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
感嘆詞の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一つの出来事」より 著者:宮本百合子
ているのが聞えた。何か御秘蔵の家具の説明でもしているのだろう。ときどき大きな声で
感嘆詞を投げる女の声に和して、子供達が少くとも二三人群れて互に叫び合う。急にドタ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
記に書いてある」 「なるほど」 これは弥次ではなく、豆腐屋の隠居が思わず発した
感嘆詞でありました。道庵は言葉をついで、 「そこでまた薬というやつが、苦《にが》....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
努めた。実際彼女は、非常に注意して彼の言葉に耳傾けてるらしかった。彼の話に種々の
感嘆詞を插《はさ》んだ。それはいつもうまくあてはまるとは言えなかったが、しかしそ....
「ダス・ゲマイネ」より 著者:太宰治
は会話の語尾に、ねえ、とか、よ、とかをつけなければものを言えないのか。その語尾の
感嘆詞みたいなものだけは、よせ。皮膚にべとつくようでかなわんのだ」私もそれは同じ....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
い。 新子の母は、思いがけないことばかりで、(まあ?)とか(おや!)とか、いう
感嘆詞ばかりで答えている。 (新子は、長い間お交際していたようですが、美和子まで....
「知識と政治との遊離」より 著者:中井正一
た人々である。孔子などは、この遊離に深い嘆声を発しつづけた人である。『論語』ほど
感嘆詞の多い哲学書は世界にあるまい。知識が政治に吐いた嘆きの塊みたいな本である。....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
使いを走らせて馬琴を家へ呼んで来た。 「滝沢さん、素敵でげすなア」 のっけから
感嘆詞を浴びせかけたが、 「立派なものです。驚きやした。悠に一家を為して居りやす....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
……亡霊って、幽霊と同じことですか? ひえっ! 」 菊子はたまげるばかり驚いて
感嘆詞を連発した。久松はなお続けた。 「菊子さん、私たちが幽霊だということだけを....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
とき何と言ったかね?」 「ウオー、と言いました」 「ウオーとは何だ?」 「はい。
感嘆詞であります」 「よろしい、分かった。帰り給え」 それで万事円満に落着した....