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「感度〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

感度の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
生きている腸」より 著者:海野十三
れは、午前三時のことであった。 それからなお二十四時間というものを、彼は慎重な感度でそのままに放置した。 二十四時間経ったその翌日の午前三時であった。彼はお....
放送された遺言」より 著者:海野十三
かったのでいろいろと部分部分を幾度も作りかえてついに最初の機械の百五十倍に達する感度を備えた装置を作り上げ、これで数万光年に相当する遠距離にある遊星からの無線電....
赤外線男」より 著者:海野十三
。君の眼が悪いのだよ。説明をつけるとこうだ。いいかい。君の右の眼と左の眼との色の感度がちがうのだ。今の話だと、君の左の眼は、青の色によく感じ、右の眼は赤の色によ....
三斜晶系」より 著者:寺田寅彦
効果を抽出することであろうと思われる。 現在測候所で用いているような風速計では感度が不十分であるから、何か特別弱い風を測るに適した風速計の設計が必要になるであ....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
ある通俗な書物によると、甲状腺の活動が旺盛《おうせい》な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあらゆる情緒的な刺激にも敏感になり、つまり泣きやすくもなるそ....
霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
んど完全にとれる結果、受信の明瞭度《めいりょうど》がひじょうに改善され、その結果感度が一千倍ないし三千倍良くなったように感ずるはずのものだった。 その外にも特....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
部磯雄事件は日本のラジオ放送に対する社会的統制力のバロメーターとして極めて鋭敏な感度を有っていたわけだ。 二・二六事件を一期として、『東京朝日新聞』を初めとし....
ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
々に修繕のために元買った百貨店へ持って行った。それが修繕する度に眼に見えて機械の感度が悪くなるのであった。それでいつか放送局でラジオ相談所として推薦した本郷の某....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
をピンと感じる特別なのがいるからで、以下四十分早目、三十分早目というようにピンの感度は定っていて狂わない。実に主のピンは測候所の機械よりも確かなもので、かほどの....
あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
ある。実はそういう電波があります。これは心霊波と名付けますが、人間のうちでも誠に感度の良い人でないと、この電波は分らぬ。実は私の最も信用する友達で、最近心霊波の....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
得ない。丁度現象から出発しない研究など一つもないと全く同じことである。もし豊富で感度の高い印象から出発する批評が印象批評であるなら、印象批評ならぬクリティシズム....
雷嫌いの話」より 著者:橘外男
ばわりされると、無性に腹が立つ。 私が雷を恐れるのは、何か私の身体が特別に雷の感度に鋭敏な、電気の良導体みたいにでき上がっているからであろう。臆病とか臆病でな....
料理も創作である」より 著者:北大路魯山人
話である。この場合、この奥さんの味覚は、他の料理屋の料理人のそれよりも確かに味覚感度が高く、且つ、しっかりしていたということを意味する。 ところで、味覚器官そ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、この隊形は傭兵に馴致せられた横隊戦術の矛盾を一擲して強靭性を増し、側面に対する感度を緩和した。会戦は自然に第二線決戦式となったのである。戦場に敵に優る強大な兵....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
いることを知りましたから、その性質を色盲検査表に応用して従来のものよりも進歩した感度のよい表を作ってみようという考えであったのであります。 しかしこの考えを実....