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「感泣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

感泣の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虞美人草」より 著者:夏目漱石
に。これでもだいぶ心配して上げたんだわ」 「全く御前の御蔭《おかげ》だよ。大いに感泣《かんきゅう》しているさ。感泣はしているようなものの忘れちまったんだから仕方....
運命」より 著者:幸田露伴
わし、曰く、其れ一|糸と雖もや、以て余が心を識れと。将士の父兄子弟|之を見て、皆感泣して、王の為に死せんと欲す。 燕王|遂に復師を帥いて出づ。諸将士を諭して曰....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
な裁断が下ったのでした。さればこそ、勿論長門守は、江戸大公儀の慈悲あるその処断を感泣しないまでも内心喜んで御受けしただろうと思われたのに、変り者と言えば変り者、....
老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
決して強く咎めるでないぞ」 「はっ。心得まして厶ります。御諚伝えましたらいずれも感泣致しますることで厶りましょう。取替えまする間、おろうそくを持ちまするで厶りま....
梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
金十円也を謝礼用として賜わり、ほかに別段の思召として金子その他を頂戴したので翁は感泣して退出した。大喜びで本懐の礼を尽したという。翁が如何に師匠能静氏から見込ま....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
の毒の至だと思う。だから予は外に差支えのない限り、正に海軍当局の海の如き大度量に感泣して、あの横須賀工廠の恐る可き煤煙を肺の底まで吸いこみながら、永久に「それは....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
起信論の終りに念仏を説かれた古徳の到れり尽せる御親切のほどを思うと、投地礼拝して感泣するよりほかはございません。まことに起信論は論議のための論議ではございません....
死者の書」より 著者:折口信夫
りにも、尊いみ声は、昭々と珠を揺る如く響いた。物わきまえもない筈の、八歳の童女が感泣した。 「南家には、惜しい子が、女になって生れたことよ」と仰せられた、と言う....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
して、内々藩主から懇切なるお見舞の言を賜った。その時父は、重病の身を床より起して感泣して御挨拶を申上げた。また当時の目付の第一席たる佃高蔵からは、もし父が死去し....
運命のままに」より 著者:豊島与志雄
らしく私の胸のうちに湧いて来た自己の運命の肯定感が、如何に私に力を与え、私の心を感泣せしめたであろう! たとい私の強い愛の信念が破られたにせよ、それは私に力を与....
四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
、等々、そして君らの夫人。 すべての点に於て、私の分には過ぎたる栖家である、私は感泣して、すなおにつつましく私の寝床をここにこしらえた。 夕飯は一洵君の宅で頂戴....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
たしますでござります」 娘はうやうやしく一礼したが、そのまま顔を上げなかった。感泣をしているのかも知れない。 「くわしいそちの身分なども、まいった時に訊ねると....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
また鰹節を煮出して用れば大に裨益あればとて、即時、价を馳せて贈られたるなど、余は感泣措くこと能わず、涕涙しばしば被を沾したり。また先生の教に従いて赤十字社病院に....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
えに、大祭日にみずから礼壇に上りて供養をなすに当たりては、満堂随喜の涙にむせび、感泣の声四隣に聞こゆという。あたかもわが真宗信徒の、その法主を拝するに異ならず。....
西航日録」より 著者:井上円了
を成す。なかんずく旧教の本山には、愚夫愚婦山のごとくまた海のごとく集まり来たり、感泣の涙にむせびおるものあり。もしアイルランドの名都を日本に比すれば、ダブリンは....