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慈恩
「慈恩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慈恩の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
るを示したと出づ。それから意馬心猿《いばしんえん》という事、『類聚名物考』に、『
慈恩伝』に〈情は猿の逸躁を制し、意は馬の奔馳《ほんち》を繋《つな》ぐ〉、とあるに....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
はただ精力を信ずるのみだ。宇宙一切の極微分子に精力こそ、目視るべからずしてしかも
慈恩の行き渡れる者なれば何時の世までも信ずべきなれ、然るに今やこの精力に無慈悲な....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、黙ってろい」 是の時、ほとけ 乃ち法を説いて宣わく 一切の善男子善女人よ 父に
慈恩あり 母に悲恩あり そのゆえは 人のこの世に生るるは 宿業を因とし 父母を縁....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
あがめておりました。その笄が、今孫兵衛の髷に刺さっておるこの品なのでございます。
慈恩の笄でございます、母性愛の光でございます、子を憂うる孫兵衛の母が、いまわの際....