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「慚死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慚死の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
く円満なる家庭をかたち作って、かの不貞無節なるお転婆《てんば》を事実の上において慚死《ざんし》せしめん事を希望します。えへんえへんと二つばかり大きな咳払《せきば....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
で世の中を余り胡魔化すなよ。君は神の前では愧かしくないか。ホントの牧師であったら慚死するのが正当ならん。私ア庄司利喜太郎が隠しとるものを悉皆出さんことには承知し....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
な細部から辛辣さを滲ませるというような癖になったら其こそ一大事です。わたしとして慚死に価しますから。ことしは一度もそういう苦情はお云わせしまいと思うのよ、確かに....
再び科学的精神について」より 著者:戸坂潤
ことを知らずに、日本的なるものを論じたり、科学的精神を難じたりする者などは、正に慚死すべきであろう。 教学と科学とを対比させる以上、教学と真理との関係に触れな....
日本男子論」より 著者:福沢諭吉
らい》して、かの婦人の能《よ》くせざる所を能くし、その堪えざる所に堪え、彼をして慚死《ざんし》せしむるものさえ少なからず。内外人の共に許す所にして、即ち我が大日....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
し、覚えず一歎を発す。」 「この頃は新聞紙を読みて、何某は剛毅なり薄志弱行の徒は慚死すべしなどいふ所に到れば何となく我を誹りたるやうにおもはれて、さまざまに言訳....