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慣らし
「慣らし〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
慣らしの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
から、愚かな者どもじゃと申しているんだッ。前もって縁の下にでも放しておいて、使い
慣らした白へびを呼び出したんだッ」 「ならば、娘の身にもなんぞ異変が起きているの....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
り、鷹を使って、将軍家がお鷹野へおこしになられたみぎり鷹先を勤める役目ですから、
慣らした鷹にとらせるための野鳥小鳥をおびき集めることが必要でした。そのために、す....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
あして犬をお使いになったんでござんしょうが、それにしてもこのかわいそうな犬はよく
慣らしたもんですね」 「お恥ずかしいことでござります。大の男を相手にわたくしひと....
「温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
インキだったから、万年筆がよくいたんだ。私が一度、いい万年筆を選んで、自分で使い
慣らしてからインキを一瓶つけて持たせてやったことがあるが、そのインキがブリウブラ....
「ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
がって来たような気がした。 子供のみならず、今度は妻までも口を出してこの三毛を
慣らして飼う事を希望したが、私はやっぱりそういう気にはなれなかった。しかしこのき....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
ケッチ画帖に水墨の写生をされた。隼太郎は、近く南アルプスに登る計画があるので、足
慣らしに連れたのであった。吉田口の時は、私一人であった。馬上|悠々、大裾野を横切....
「沓掛より」より 著者:寺田寅彦
しとちがってあひるの成長はなかなか骨が折れるのである。 うちの子供らがあひるを
慣らしているのを見て、今まではいっこうにあひるに対する興味がないか、あるいは追い....
「小公女」より 著者:菊池寛
かり変えなければ。それから、小雀達は窓に来て入ってもようござんすかというように、
慣らしてしまうの。」 「セエラちゃん、私もここに来たいわ。」 ロッティを送り出....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
中に、口輪を食い切るようなことがあるといけませんから、まえからそれをはめておいて
慣らしてやらないでもいいでしょうか。わたしたちはカピによくはめているように教えこ....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
いろいろの職業に手を出してみましたが、どれもうまくいきません。そこでとうとう犬を
慣らして、大道の見世物師にまで落ちることになりました。けれどいくらなり下がっても....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
なかに穴を掘って火をもやし自在鍋をかけるようにできている。煮物しながら読書する習
慣らしく、吹きさらしの中に書棚があって、二百冊ぐらいの書物があった。吹きさらしの....
「女難」より 著者:国木田独歩
」 「イイエそうではないのでございます、全く自己流で、ただ子供の時から好きで吹き
慣らしたというばかりで、人様にお聞かせ申すものではないのでございます、ヘイ」 「....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
に、私の所へまで届けられたが、山家の屋根は小判で葺いてあり、窓や戸ぼそは、活きた
慣らした本物でござったよ」 「その際私もささやかな物を、お眼にかけました筈にござ....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
「よろしゅうござる、代作しましょう」 「では承知して下さるか」 「ともかくも筆
慣らし、その筋立てで書いて見ましょう」 「や、そいつア有難てえ。無論稿料は山分け....
「雨の宿」より 著者:岩本素白
にはいかない。少しは調べたいもの、見たい所もあって、五六日は随分歩くつもりで、足
慣らしもして来たのであるが、これでは愛宕、乙訓、久世、綴喜と遠っ走りは出来そうに....