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「慣る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

慣るの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
関牧塲創業記事」より 著者:関寛
他馬匹も同く、予は群馬の中に囲まれて、何れも予に接せん事を欲するが如く最も親しく慣るるは、此れ一種言うべからざるの感あり。 昨夜熊害は仔馬一頭を傷めたるのみなり....
女大学評論」より 著者:福沢諭吉
して処方に当惑することありと言う。言語を慎み寡黙を守ると言う、其寡黙も次第に之に慣るゝときは、人生に必要なる弁舌の能力を枯らして、実用に差支《さしつかえ》を生ず....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
ず》から手を下さゞるにもせよ、一家の世帯は夢中に持てぬものなれば、娘の時より之に慣るゝこと大切なりと知る可し。 一 前条は学問と言う可き程のことにあらず、貴賤貧....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
、古井はいずれの獄に拘留せられしにやあらん。地獄の裡《うち》に堕《お》ちながら、慣るるにつれて、身の苦艱《くげん》の薄らぐままに、ひたすら想い出でらるるは、故郷....
スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
。その成熟が、すなわち「練習」のもつ深い意味であり、訓練、寂び、甘味み、あるいは慣るることの意味でもあろう。 すなわち「忍苦」はもはやその放棄しかあり得ない極....
教育の目的」より 著者:福沢諭吉
十銭の葉を喫するも、口に美《び》ならざるに非ず。その後二十銭のものを買い、これに慣るること数日なれば、またはじめの麁葉《そよう》を喫すべからず。 ついでまた朋....
中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
るべからず。 さてまた、子を教うるの道は、学問手習はもちろんなれども、習うより慣るるの教、大なるものなれば、父母の行状正しからざるべからず。口に正理を唱《とな....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
得べきものにあらず。読書は学問の術なり、学問は事をなすの術なり。実地に接して事に慣るるにあらざればけっして勇力を生ずべからず。わが社中すでにその術を得たる者は、....
エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
なして土着者と相雑はらず。故に其の種落を謂つて余戸となす。大抵外国人獣肉を屠るに慣る。故に屠を以て業と為す。後世仏教の盛に行はるゝや、人獣肉を食ふを忌み、遂に屠....