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「憂き世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

憂き世の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
道は南方シナ精神の個人的傾向を表わす――道教は浮世をかかるものとあきらめて、この憂き世の中にも美を見いだそうと努める――禅道は道教の教えを強調している――精進静....
六月」より 著者:相馬泰三
噺とはほんとに好い思いつきだよ。ふ、ふ、川へ落ちたぐらいが何だね、借金が何だね、憂き世の波におじ気がつきましたかね。……おとなしいお子供さん、そのうちにどこかの....
私本太平記」より 著者:吉川英治
法師、あやしき山賤まで、(中略)おのおの目押し拭ひ、鼻すすりあへる気色ども、げに憂き世の極めは、今に尽しつる心地ぞする。〔増鏡〕 これで見ても、東寺附近の雑鬧....