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「憎がる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

憎がるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
校の成績もよし、なんにも申分のない人なのですが、どういうわけだか自分の妹をひどく憎がるのです。」 「腹ちがいですか。」と、わたしは訊いた。 「いいえ、同じ阿母さ....
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
たようで、自分の贔屓俳優は親子兄弟のように可愛がる。自分の嫌いな俳優は仇のように憎がるというわけで、俳優の贔屓争いから飛んでもない喧嘩や仲|違いを生じることも屡....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
鳥は居なかったかと聞く、いたよと答えたら、引返して鉄砲を持って跳んで行った、皆が憎がる。午後一時三十分、三ツ岳寄りの平らな草地に雪解の水がだぶだぶ流れているのを....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
間の物を荒しに来るあのいじらしさ。あの眼つきをごらん、鼠のいたずらを歯がみをして憎がるものでも、あの眼を見た日には、誰も可愛がらずにはいられまい。 しかし図々....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、おれが、あわてて、これこれ岡野、松はういもの辛《つら》いものというから、松を憎がるのはいいが、その松は世間並みの松と違って、公儀御堀の松だぜ、一枝《いっし》....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
り死んだ方がいい。」 「あんな、もう、憎《にく》て口を――」 大番頭夫人は口で憎がるが、おおかめさんは機嫌よくお杯口《ちょく》を重ねて、お酌をしたり、してもら....