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「憲政会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

憲政会の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
集者から、寺内内閣の標榜するいわゆる善政についての批評を書くことを頼まれていた。憲政会は三菱党だ。政友会は三井党だ。したがってこの二大政党には、今日の意味での善....
縮図」より 著者:徳田秋声
挙関係の人が多く、それも土地に根を張っていた政友会系の人が七分を占め、あと三分が憲政会という色分けで、出て間もない銀子はある時これも政友系の代議士|八代と、土地....
備忘録」より 著者:寺田寅彦
ココア入りであるか紅茶入りであるかが重大な問題である。それは政友会が内閣をとるか憲政会が内閣をとるかよりははるかに重大な問題である。 昼飯に食った「サシミノ残....
選挙に対する婦人の希望」より 著者:与謝野晶子
人の自由な位地からいえば、政権の争奪を以て目的としていることは官僚も、政友会も、憲政会も全く同じです。国民党にしても、その少数党の微力を以て到底容易に政権に近づ....
婦人も参政権を要求す」より 著者:与謝野晶子
て頓挫してしまったことは、私たちの記憶にまだ新しいのですが、今年の議会に国民党、憲政会、政府等から各別に三つの選挙法改正案が提出された際ですから、これを好い機会....
階級闘争の彼方へ」より 著者:与謝野晶子
資本家は固より都市の商工業者ですから、同じ資本家の手先になっている政府とはいえ、憲政会の政府よりは資本家に私する所が露骨でないという事情もあり、また近来の官憲の....
選挙漫談」より 著者:黒島伝治
、無産政党とか、云ったゞけでは、それがどういうものであるか分らない。政友会とか、憲政会とか云えば彼等には分る。だが、既成と、無産になると一寸分りにくい。 社会....
日記」より 著者:宮本百合子
居る。 自分の光線に対する特癖。 三月二十一日(月曜) 一週間ほど以前より、憲政会対政友会の面白い――傍観的に見れば――問題が起って居る。 山田濶二と云う....
議会見物」より 著者:佐藤垢石
ろ、私が毎日議会へ遊びに行っていた時分、まだ小山は初老の議員で人柄がおだやかで、憲政会総裁加藤高明の顔さえ見れば議員控室であろうと、廊下であろうと、三太夫が殿様....
春宵因縁談」より 著者:佐藤垢石
という名前を思いだして新聞をみると、じゃんじゃんと戦っている。相手は、やはり同じ憲政会の頼母木桂吉だ。無名の新候補が飛びだしたのでは、敵党政友会の地盤へ斬り込む....
白い道」より 著者:徳永直
きこんだ。高坂はやはり印刷工組合の幹部で、自分で印刷工場も経営している。一方では憲政会熊本支部にもひそかに出入している男であるが、小野、津田、三吉の労働幹部のト....
四十年前」より 著者:内田魯庵
る縉紳貴女を初め道学先生や教育家までが尽く参加した。当時の大官貴紳は今の政友会や憲政会の大臣よりも遥に芸術的理解に富んでいた。 野の政治家もまた今よりは芸術的....
棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
華々しく現れるようになったのは、何でもその頃ではなかったかと思います。その時分、憲政会という加藤高明の主宰している大きな政党があり、その政党に箕村数人という有名....