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憶え
「憶え〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
憶えの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
まり籠城中にそなたが隠れていた海岸の森蔭じゃ。今でも里人達は、遠い昔の事をよく記
憶えていて、わざとあの地点を選ぶことに致したらしい……。』 『では油ヶ|壺のすぐ....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
は「柳生の二蓋笠」というのをここで見た。ここで見た西洋の写真についてはいつこうに
憶えていないが、赤い鶏のマークだけはどうもこの小屋と離して考えられないのが不思議....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
通りに書きあらわせないためだ。君がいつでも示してくれた友情については僕はすっかり
憶えている、――たとえば、僕の室を白く新しく塗り変えて僕を驚喜させたことなども。....
「あのころ」より 著者:上村松園
さんは、よほど絵がすきとみえて、いつでも絵をかいてはるな」 と、言っていたのを
憶えている。 店へ来る画家の人で、桜花の研究家として名をとっていた桜戸玉緒とい....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
下の甲板から、その体をうけとめた不思議な中国人のペンキ屋さんがあったことも、よく
憶えていられるであろう。 杉田二等水兵は、あれから一たいどうなったのであろうか....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
急に真暗になったと思うと、ぴかぴかと星のようなものが光った。それっきり後のことは
憶えていない。 どこをどう引張り廻されたのか知らない。何時間だか、何十時間だか....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
仏大使館参事官! あっ、ここにあったぞ。この頃は、新任の連中が殖えて、一々名前を
憶えていられないや。しまったなあ。このまま放って置けば、この次に来たとき、こっぴ....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
トに忍ばせていた。 それから三日がかりで、彼女はようやく鬼仏洞の部屋割を、宙で
憶えてしまった。これならもう、鬼仏洞を見に入っても、抜かるようなことはあるまいと....
「軍用鼠」より 著者:海野十三
ブリだ」 ワイトマンは鉛筆をとりあげて机の上の用箋に8ルーブリと書きつけた。心
憶えのために。 それが済むと、空の籠を卓子の上に逆さにして置いた。彼の手には一....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
五度か、或いはもっとたびたびだったかも知れないが、その幼童の座敷牢へ遊びにいった
憶えがあるのであるが、決して乱暴を働いているところを見たことがない。乱暴をするど....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
カ探検家ドルセット侯爵夫人が上海土産として買って持っていったことを、わしは今でも
憶えている。あっそうだそうだ、あはははは、これはおかしい」 博士はとつぜん、か....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
っていたように声をかけた。 「そのとき、この窓は明いていたかどうか、君ははっきり
憶えているかしら」 「窓は両方とも、ぴったり閉って居りましてございます」 「じゃ....
「成層圏飛行と私のメモ」より 著者:海野十三
われが一番初めに知りたいところである。これについては、何べんか調べて、そのときは
憶えているくせに、間もなく忘れてしまう。身につかないことは、仕方のないものである....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
に大地震がありました年も、十一月ごろまで、初夏のような温暖な気候がつづいたことを
憶えております」 と、突っ込んだ。すると博士は、 「あの大地震と、今度の大地震....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
る疑わしいこととなった。だが誰でも、自分が人間の母胎から生れてきたことをはっきり
憶えている者はないであろう。この母の胎内から生れたのだというのは、単に誤伝に過ぎ....