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懐ける
「懐ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懐けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
彼はどことなく前より生々《いきいき》してきて、性格までがあたかも心に一定の目的を
懐ける人のように強固になった。その顔つきからも振舞いからも、いつとはなしに、疑惑....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
|之を培養し、補修して、以てわれ等の通信の目的に副わせるように仕向ける。無論彼の
懐ける独断的意見には、斧鉞を加えねばならぬが、格別害にもならぬ意見は、そのままに....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
て居ったのです。
この際英領インド政府がうまい方略を執って、チベット人を充分|
懐けるようにしたならば、あるいは今日チベットは鎖国の運命を見なかったかも知れぬ。....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
容れられざるの恨みも詮ずるところは異ることなし、よしよし、我図らずも十兵衛が胸に
懐ける無価の宝珠の微光を認めしこそ縁なれ、こたびの工事を彼に命け、せめては少しの....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
谷間の土を肥やさんため、
その豊かなる滝の水は滝壺にぞ流れ落つる。
毒ある霧を
懐ける
下界の空気を浄めんため、
雷火は赫きつゝぞ下り撃つ。
こは皆愛の使なり....