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懐中電灯
「懐中電灯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懐中電灯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
灯は消して下さい。空襲警報ですよォ」 竿竹と、メガフォンと、赤い布を捲きつけた
懐中電灯とで固めた一隊が、町の辻々を、練りまわった。 今、帝都は、敵機の襲撃を....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
びているようだナ。それッ」 三人はバラバラと、その方に近づいた。刑事の手から、
懐中電灯の光がパッと流れだした。その光は直ちに、地上に伏している怪しい男の姿を捉....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
電灯スイッチをひねったが、カチリと音がしただけで、電灯はつかなかった。警官たちは
懐中電灯を探ったが、いまの騒ぎのうちに壊れてしまったものが多かった。それでも二つ....
「海底都市」より 著者:海野十三
えてしまったのだ。不安も恐怖も今はなくなってしまって、あとは辻ヶ谷君のさしつける
懐中電灯の光をたよりに、どんどん地下へ下った。階段がつきると、ぼんやりと明りのつ....
「骸骨館」より 著者:海野十三
台へ出ればいいや。そのほかに、まだすることがあるんだ。たとえば骸骨を見せるために
懐中電灯をつけて照らす照明係が右と左と二人必要なんだ。それから、シロホンをひっか....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
の左端に停っていた。おそろしく古い型の箱型自動車だった。 運転手が下りてきて、
懐中電灯で切符を調べてから、扉をあけてくれた。乗ってみると、たしかにあまり使わな....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ついたものです。この筋を、斜面について下の方へたどって行きましょう」 帆村は、
懐中電灯で斜面を照らしながら先へ立った。 「ほら、こういう具合につづいていますよ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
だが、風は全くない。鰻をとるのには、もってこいの天候だった。
千二は、小さい
懐中電灯で、道をてらしながら、湖の方へあるいていった。
「なんという暗い晩だろう....
「火薬船」より 著者:海野十三
けねえ……」 「なに、いけない。なにが、いけないというのか」 船長ノルマンが、
懐中電灯をてらして、ハルクにさしつけたときには彼は、くちびるを紫色にし、死人のよ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
1 怪塔の中は、まっくらです。 帆村探偵と一彦少年とは、用意にもってきた
懐中電灯をぱっとつけました。あたりを照らしてみるとそこはまるで物置のように、なん....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
て、彼は真暗な××陣地一帯をずーっと見まわした。すると、ときどき蛍の火のように、
懐中電灯がいくつもちらちら点滅するのが見られた。捜索隊にちがいない。 「ふん、や....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ある。 「無線室はここだが、お前は誰だあ」 と応じた声があった。と同時にさっと
懐中電灯がいきなり照らしつけられた。 その光の中に現れたのは、あまり背の高くな....
「空襲警報」より 著者:海野十三
た上、中尉と三人きりになって、井戸の横に倒れているきたない服装をした男の持物を、
懐中電灯の明りで調べだした。人々は遠くから固唾をのんでひかえていた。 と、突然....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
ってゆけという上役や同僚たちの薦めであったけれど、彼はそれをふり切るようにして、
懐中電灯片手に、お千の待っている家路に急いだのであった。 帰りついたのは、かれ....
「暗号数字」より 著者:海野十三
す。立派な説明がつくのです。これをごらんなさい」 といって、木村氏は鞄の中から
懐中電灯のような細長いものを出して、ペン先の看板の裏へかざした。 「さあ、いま私....