懲らしめ[語句情報] »
懲らしめ
「懲らしめ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懲らしめの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
かなかに兵法家でした。 「百姓共を悦ばすはよいが、十郎次と身共面識があるだけに、
懲らしめる方法をちと工夫せずばなるまい。十一人とやらの女子供はいずれもみな一室に....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
せぬ、否や申さぬではござりませぬが申されぬつらさを御察し下され、眼上と折り合ねば
懲らしめられた計の事、諄々と黒暗の耻を申てあなたの様な情知りの御方に浅墓な心入と....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ゃらないでください。わたくしの地位にかかわることでございます。あの気違いの夫人は
懲らしめのために、寝床にしっかりと縛りつけておきました。もうすやすやと睡っており....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、黙って独りで寝てしまった。 さて、そのあくる日になって、祖母はゆうべの夫への
懲らしめがうまく利いてくれればいいがと心に祈りながら、祖父を呼び寄せて口説いたが....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ど気絶の体でございましたが、暫くして我に返り、 文「あゝ天｜何故に我を斯くまで
懲らしめ給うか、身に悪事をなしたる覚えなきに、如何なれば斯く我を苦しめ給うぞ、世....
「阿Ｑ正伝」より 著者:井上紅梅
横面を引ッぱたいて、彼が生年月日時の八字を忘れ、図々しくも革命党に入って来た罪を
懲らしめてやりたくなって溜らなくなったが、結局それも大目に見て、ベッと唾を吐き出....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
私の胸が慄えていたのは言う迄もない。ただこの時は私にとっては善いものが悪いものを
懲らしめているという満足感があった。それが宗教的の至聖なものでないにしても、とも....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
しまったのです。母親はそこで、気に入った子どもらが死んだのは、自分のえこひいきを
懲らしめる天罰だったと考えはじめました。ローマ・カトリックの教徒でしたので、懺悔....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
てござる。『ははあいよいよ間者だな』――と、このように見きわめましたので、近日に
懲らしめて追いやろうものと、思案を凝らしておりましたしだいで。……すると今日の仕....
「なよたけ」より 著者:加藤道夫
おられません。大納言様の道ならぬ色恋沙汰を世間に振りまいて、これを機会に思い切り
懲らしめてやろうと、そう決心なさったものでございます。手前は実はちょうど、家内と....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
れたか」 「当り前じゃあないか。神祭の際に悪事を働くなんど怪しからん奴等だから、
懲らしめのために二年つづきで遣付けてやった。今年で根絶しに致すところなんだ」 「....
「子をつれて」より 著者:葛西善蔵
が引掴んで行って、一層ひどくコキ使う。それでもどうしても云うことを聴かない奴は、
懲らしめる為め何千年とか何万年とかいう間、何にも食わせずに壁の中や巌の中へ魔法で....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
陛下にこの世のすべての安楽と歓喜のあらんことを。また、私にお加えあそばした邪悪の
懲らしめとしては、ただ、あなたさまがお捨てあそばした男の誠実と、あなたさまがお庇....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
たって、俺たちの商売を邪魔するようなことを太閤さんがするもんやよってにああやって
懲らしめのために、七日の間籠伏せにしておきましてん……それでもえらいものだすわ、....
「粟田口霑笛竹（澤紫ゆかりの咲分）」より 著者:三遊亭円朝
て外へお出でなさらないように致しましょう、またお母さまも御心配な事でしょうから、
懲らしめの為に当分のうち窮命なさるように、私が万事計らいましょう」 と云って堀....