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懲戒
「懲戒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懲戒の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
紙は容赦なく詳細の記事を掲げて畜生道《ちくしょうどう》に陥りたる二人《ふたり》を
懲戒し、併《あわ》せて汽船会社の責任を問う事とすべし。読者請う刮目《かつもく》し....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
月、今後は正業に就くことを誓って釈放された。去年の冬から百日あまりの入牢が一種の
懲戒処分であった。 その三十六人のうちに竹本染之助というのがあって、年は若いが....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は運動場から石や瓦を投げ出して往来の人を脅すというのであるから、とても尋常一様の
懲戒法では彼らを矯正する見込みはない。したがって、教師の側でも非常手段として、引....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
る。之も嘘だと思うなら和仁大審院長以下七名が部下から赤い司法官を輩出した廉で最近
懲戒訓告の処分を喰っているのを思い出して欲しい。 処で不良華族のエロティシズム....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
そうよ。レムにきまってるわ。』 これで私たちとしては、おかみさんを通してレムを
懲戒する目的を充分以上に達したわけだから、夕食のときも、私たちは靴については何も....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
心に神様にお縋りする気持になりかけたのは、偏にこの暗闇の内部の、世にもものすごい
懲戒の賜でございました……。』 敦子さまの物語はまだいろいろありましたが、だん....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
むことである。 無論死後の世界にも刑罰はある。されどそは、怒れる神の振り降ろす
懲戒の笞ではない。恥を忍び、苦痛を忍びて、自から積みあぐる善行の徳によりてのみ、....
「微笑」より 著者:豊島与志雄
娘に話しかけたこともあった)、私達を「不良青年」とでも思って、「現行犯」を捕えて
懲戒してやろうと思ってるのだ。そして余計な道義心と金と男とを使ってるのだ。 こ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
隅にじっとすわっていた。メルキオルは彼を殴りつけた。彼はわめき声をたてた。しかし
懲戒のたびごとにいくら促されても、彼はますます猛りたって「行かない!」と答えるき....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
聖書解釈の教師をしていたが、最近になって、その近代的な精神のためにローマ法王から
懲戒された。その
懲戒を彼は甘受した。心の底では承服しなかったのであるが、しかし口....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
その間を利用して、第一に綱を一本こしらえ、第二に計画を組み立てたのである。監獄の
懲戒規定によって囚人を勝手に放置しておくそれらの厳重な場所は、昔、石造の四壁と、....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
こうがん》のごとき心であって、しかも疑念をいだく。法の鋳型の中で全部鋳上げられた
懲戒の像であって、しかもその青銅の胸の中に、ほとんど心臓にも似たる不条理不従順な....
「死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
はいってるような監房の一種の控え室となっている。そしてそれらの監房には、典獄から
懲戒に付せられた囚人が入れられる。最初の三つは死刑囚のものとされている。獄舎にい....
「地上」より 著者:島田清次郎
とは本人を呼びよせて十分に事実を確かめて、事実であるなら将来を戒めるために厳しく
懲戒処分にするがよいと思いますが――」 二人は黙していた。体操の教師は二人の沈....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
したのだった。今度は女王もこの意見に納得した。そして、彼女自身の考案になる一種の
懲戒裁判を構成しようと決心した。極悪人は厳格に説教される。謝らされる。ちょっとお....