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懲罰
「懲罰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懲罰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
志と宿命と
兎《と》に角《かく》宿命を信ずれば、罪悪なるものの存在しない為に
懲罰と云う意味も失われるから、罪人に対する我我の態度は寛大になるのに相違ない。同....
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
や、しかも一人の渠《かれ》が残忍|苛酷《かこく》にして、恕《じょ》すべき老車夫を
懲罰し、憐《あわれ》むべき母と子を厳責したりし尽瘁《じんすい》を、讃歎《さんたん....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
ばならないことが来た。校長の山本少佐が、全生徒に半円を画かせて、厳かに僕に対する
懲罰の宣告を下した。罰は、重営倉十日のところ、特に禁足三十日に処すというのだ。 ....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
しさに、汝の術を封じてやったが、向後一年間、この封を解いてはやらぬぞ。これ汝への
懲罰じゃ――。さらばじゃ」 「あッ、先生!」 と叫んだが、もう師匠の声は聴えな....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
強制徴発に来る。農民がそれに応じない。すると、その労働者と農民との政府は、すぐに
懲罰隊をくりだす。全村が焼き払われる。男はみな殺される。女子供までも鞭うたれる。....
「獄中記」より 著者:大杉栄
者の連中の中へ移された。今までいたところは、新入や、翌日放免になるものや、または
懲罰的に独房監禁されたものなどの一時的にいる、特別の建物であった。 石川三四郎....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
り同じように蒼ざめた痩せ細ったその手足とであった。 どんな悪いことをしてこんな
懲罰を食っているのか、またいつからこんな目に遭っているのか、僕は誰にもそれを聞く....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
ぶったおれそうであった。司令が、本当のことをしったら、ピート一等兵は、どんな重い
懲罰をくうかしれない。大嵐の前の静けさとは、まさにこのことだ。いくら、これまでい....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
する法律にしても、そはあまりに、違反者の制裁にのみ偏する傾向があると思う。法律は
懲罰的であると同時に、救治的であらねばならぬ。然るに現代の法律が、霊媒に対する罰....
「後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
刳り抜いて天人像に捧げると云うのは、沙門の身であられもない尊像冒涜の罪業を冒した
懲罰として、仏の断罪を願望としたからなんだ。ねえ、ジャネーが云ってるだろう。肉体....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
み疲れている。理由はない、まさに確然と理由はない、それであるのに……。どうして、
懲罰とか贖罪とかいう意識がさき走ってくるのだろう。 それが左枝八郎の、どこか頭....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
た足の下で、石ころが気味悪くごろごろしていたということなどで、それすらも、今では
懲罰の意味を持つようになってしまった。 もしやして、二人が兄妹だったら――と。....
「河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
す。 六人が、六条、皆赤い蛇に悩まさるる、熱の譫言を叫んだという、その、渠等に
懲罰を給わった姫神を、川裳明神と聞いて、怪しからんことには――前刻も申した事です....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
、悪人、罪人等は皆精神の欠陥を有する病人である、その根本の病因を医さないで訓誡、
懲罰、刑辟を加えても何の効があるはずがない。今日の感化院が科学の教養のない道学先....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に於て、一国の総理として品位を落すがごとき暴言を口にし、議員並びに国民を侮辱し、
懲罰委員会に付せられておるのであります。およそ一国の総理大臣が
懲罰委員会に付せら....