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懸絶
「懸絶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
懸絶の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「現代日本の開化」より 著者:夏目漱石
がこの写真のうちには出ていないのだから実際の汽車とはとうてい比較のできないくらい
懸絶していると云わなければなりますまい。御存じの琥珀《こはく》と云うものがありま....
「草枕」より 著者:夏目漱石
くは人の間に在《あ》って始めて、見出し得べき現象である。両者の間隔がはなはだしく
懸絶するときは、この矛盾はようやく※※磨《しじんろうま》して、かえって大勢力の一....
「明暗」より 著者:夏目漱石
かし胸では納得《なっとく》しない、これが現在の君なんだ。つまり君と僕とはそれだけ
懸絶しているんだから仕方がないと跳《は》ねつけられればそれまでだが、そこに君の注....
「新生」より 著者:島崎藤村
押《なげし》の上の模様のような古い扇面を貼《は》りまぜた横長い額がある。すべてが
懸絶《かけはな》れていた。それにも関《かかわ》らず、岸本は巴里の下宿生活の記憶を....
「弟子」より 著者:中島敦
直ちに※豚《けいとん》の場違《ばちが》いであることを感じ、己《おのれ》と余りにも
懸絶《けんぜつ》した相手の大きさに圧倒《あっとう》されていたのである。 即日《....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
八尺以上の馬を竜と呼んだも、かようの辺《あたり》から起ったらしい。熊野で、他所と
懸絶した地点の小家の牝猫が、近所に一疋も牡なきに孕むを、これは交会の結果でなく、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
を軽蔑する頭を以て、充分の敵愾心《てきがいしん》を呼び起されつつも、なおその姿の
懸絶に動かされないわけにはゆかない。どう贔屓目《ひいきめ》に見ようとしても、黒船....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
その灰白の幾千万丈の巌石の間から徐々《そろそろ》と下りて来る、人だ! あのまた
懸絶のところを、一人で降りて来る奴がある。あいつが、この鈴を鳴らしているのだ。 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
一室も、静かな一室であることに於ては、ここに譲りません。あるいはここよりも一層、
懸絶し、沈静している胆吹御殿の女王の一室ではありましたけれど、女王としての権式を....
「妖怪学」より 著者:井上円了
とあり。また、遠を近とし近を遠とし、小を大とし大を小とする等、実際とはなはだしく
懸絶すること通常なり。また、夢の作用は全体不十分なるものなれども、醒覚のときより....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
の方もまた一尋ほどの流れで陸と隔てられたる別世界、まるで浮世のなまぐさい土地とは
懸絶れた清浄の地であったまま独り歓び喜んで踊躍したが、渉ろうとしても渉り得ない二....
「『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
を逾《こ》ゆるに毒風肌を切り、飛砂|路《みち》を塞《ふさ》ぐ、渓間《けいかん》の
懸絶《けんぜつ》するに逢《あ》へば、縄《なわ》を以て梁《はし》となし、空に梯《は....