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成果
「成果〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
成果の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ムバ・チョウ》」についての貧しい知識である。それへ折竹が、三回の探検による科学的
成果と、偶然、彼が発見した新|援蒋《えんしょう》ルートの話を加える。
「ではまず....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
の種の研究に手を染めていたが、非常な困難な研究であるので、最初の七年間は全く何の
成果もあがらなかった。漸くにしてこの三年間、教授はこれを受信し、それを増幅するこ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
えは今日我々の時代から見ても実に驚嘆すべきものであったのである。しかしこの研究の
成果はただ若干の少数な選ばれたる頭脳の人々の間にのみ保留されていたようである。誰....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
りはなにに由来する※ インド、濠州、南|阿、カナダ――みな一、二世紀まえの探検の
成果だ。 するとじぶんに、民族の血をとおしてした探検があったろうか。時代がちが....
「政談十二社」より 著者:泉鏡花
ばったり諸共に畳の上。 この煽りに、婆さんが座右の火鉢の火の、先刻からじょうに
成果てたのが、真白にぱっと散って、女の黒髪にも婆さんの袖にもちらちらと懸ったが、....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
向け映画の問題がやかましく論議せられ、各人各様の説が横行しているが具体的には何の
成果もあがらないのは芸術の生命が政治的要求だけで自由にならないことを証明している....
「父の墓」より 著者:岡本綺堂
て我は何の学ぶ所もなく、何の能もなく、名もなく家もなく、瓢然たる一種の道楽息子と
成果てつ、家に在ては父母を養うの資力なく、世に立ては父母を顕わすの名声なし、思え....
「城」より 著者:カフカフランツ
はなかった。
こんなふうに命令したりサービスしてもらったりしているうちに、ある
成果を期待してというよりはむしろくつろいだ気分から、Kはこういった。
「さあ、君....
「審判」より 著者:カフカフランツ
事控室で判事が偶然現われるのを待ち、彼らの機嫌次第でたいていはただ見せかけだけの
成果をあげたり、あるいはそれすら手に入れられない、などという目にあう必要はない。....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の経済と、そして、アイルランド農兵の蛮勇が彼にはあまりに苛烈だったわけで、なんの
成果をあげることもできず、結局、失意の人として絶望のうちに死んだ。 息子のロバ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
すために、是非必要のことだったのであるが、そうした文化工作が形の上でも質の上でも
成果を見せるには、彼土の文明を大した矛盾なしに同化しうるくらいに、こちらの生活が....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
固としてたたかわなければならない。われわれは昨年警職法改悪の意図を粉砕した経験と
成果をもっている。このエネルギーはいまなお国民一人一人の中に強く燃えつづけ、たた....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
間違いない生き方をする。そして、もし自分が「眼」のたちの人がそれによって得られる
成果を羨望しないところに、この人生の良き現実の世界が在り、自他の区別が整然とつい....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
、苦心の結果なんとか完全にこれを扱えるようになった。こうなるとますます大量生産の
成果もあがってくる。事業も順調にはかどり、島田洋紙店への借金は、間もなく利息もつ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦場に集め得て、三、四千の敵を急襲して徹底的打撃を与えた。ナポレオンはこの戦闘の
成果を過信して墺軍の主力を撃破したものと考え、予定に基づき主力をもってサルジニア....